音楽

2013年4月10日 (水)

シュトゥットガルト放送交響楽団

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とある音楽関係者の方からご招待いただき、シュトゥットガルト放送交響楽団のコンサートに行く機会を得た。

シュトゥットガルトはサッカー日本代表DF酒井高徳とFW岡崎慎司がいるので聞いた事はある地名。まさかこんなにレベルの高いオーケストラがあるとは。ドイツのクラシック音楽の深さを見た。

サントリーホールでの2日連続のコンサート初日は指揮者のステファヌ・ドゥネーヴ出身のフランスのプログラムが中心。なかでもラヴェルのピアノ協奏曲は圧巻だった。

ピアニストのエリック・ル・サージュ(やはりフランス人)が登場した時には背が高くスリムなパンツ姿にビル・エヴァンスを思い起こさせた。

ピアノ協奏曲の第1楽章が始まったとたんに、キラキラとした色彩がサントリーホールに飛び出した。それは天井に飛び上がり、客席に降り注ぎ、そしてまた跳ね上がった。

ピアノは柔らかいのに弾けるような軽やかなタッチ。アンコールのモーツアルトがふんわりとしかしワクワクとさせる華麗なものだった。

ラヴェルのマ・メール・ロワもドビュッシーの海も華麗。どいつの固い音楽を想像していたのに見事に裏切られたフランスの風。

アンコールはアルルの女。あくまでもフランス!

2階席の前から4番目の席だったが、音響はこのあたりが最高ではないかと感じた。程よい残響が心地よかった。

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2009年10月26日 (月)

吉祥寺のMEGでツインコントラバス

以前、京都のジャズバーで演奏を聴いた廣田昌世さんから連絡をいただき、東京で演奏をするとのこと。今回はこんな内容でした。

魅惑のツインコントラバス ライヴ from WEST !
廣田昌世(contrabass), 岡田亜矢子(contrabass), 清水ゆかり(p)

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MEGはスピーカーがとても有名らしいですね。ドイツ アバンギャルド・アコースティック社の「DUO」。演奏前はこのスピーカーが鳴っており、すごい現実的な音がしていました。

さてこの日はコントラバスがお二人で、ピアノも含めて女性3名の「トリオ」でした。

左側が廣田さん。主に神戸や大阪、京都で活動されています。彼女がリードで右の岡田さんを紹介されていました。岡田さんは普段クラシックの演奏で、オケで演奏をされているとのことでした。廣田さんも実は最初はクラシック。

でもこの二人、演奏スタイルが全然違います。大きいので楽器の違いもよくわかります。廣田さんはジャズの演奏が長いでしょうか、ダイナミックだし楽器もポンポンと弾かれるような音が全面に出てきます。

一方岡田さんは役割分担上かもしれませんが、弓を使うことが多く、音もクラシック的な落ち着いた良さがあります。

元々「低音一家」として関西で活躍をされ、ベース3人でCDを出したりされているので、今回はちょっと変則的なのでしょうか。しかし面白かったですよ。ベースの掛け合いがあったり、ベースだけでメロディーも演奏するので、かなりの高音(ベースとしてですが)を多用したり。

多かったのは廣田さんのオリジナルですが、「枯葉」やピアソラの「オブリビオン(忘却)」などのスタンダードなども演奏されました。

私は哀愁だたようピアソラが好きなので特に「オブリビオン(忘却)」は良かったなぁ。秋ですものね。

私の体調が今ひとつということもあり、1セッションで失礼したのですが、終わってから廣田さんと少し話しました。今回は週末も含めて東京での演奏旅行だそうです。低音ってCDでは再生できない音域があるので、生で聞くと全然違う世界に出会えますよね。できればまた京都で聴きたいと思います。

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2008年9月27日 (土)

モントレー・ジャズ・フェスティバル

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本当にラッキーというか日頃の行いなのか(笑)、この日がモントレージャズフェスティバルの最終日だなんて。そして最終日はハービー・ハンコックが出演だなんて。

でもチケットはSold Outで買えませんでした。どうしようかとうろうろしていると、万国共通のダフ屋さん登場です。3名が並べる席がないので日本語であれこれ渋っていると、75ドルのチケットをなんと50ドルにまけてくれました。あと2時間で始まるということでとりあえず売り切りたかったのでしょうね。でも写真の通り、席は悪くない。

この夜のプログラムは次の通りでした。

1 Kurt Elling
2 Wayne Shorter
3 Habie Hancock

さて、まずは腹ごしらえということで、会場にはたくさんの出店が出ています。

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みな思い思いの場所で買って談笑しながら食べています。だいたいBBQやハンバーガーのたぐい。私は唯一シーフードをみつけて、白身魚のフライ。しかしあまりに不味かったので写真は載せません。悪しからず。

旨かったのはこれ。

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生ビールは3種類あったけど、このダークビールがコクがあり後を引きました。

さていよいよコンサートの開始です。Kurt Ellingは男性シンガーです。素晴らしいボーカルでした。夜は更けていき、周りは薄暗くなり、ステージは浮かび上がってきます。彼のボーカルは声量があり、また深みがあります。会話もジョークがなかなか楽しい。同僚のJさんは会場でCDを3枚購入していました。

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Weyne Shorterが出る頃には上の写真のような、なんともメロウな夕暮れになりました。彼の演奏はなんとほぼ50分間1曲だけ。しかもモダンジャズで、皆拍手をするタイミングも分からずに戸惑いながら聞いていました。周りの人は「フリー・ジャズは分かりにくくて乗れないなぁ」といったコメント。素晴らしい演奏でしたがビールを片手にノリノリ、というのとはほど遠かったです。

さていよいよハービーの登場!まずはAmy Keysのボーカルで登場。会場は最高潮の盛り上がりになってきました。私はこの1、2ヶ月、車の中でハービーの新しいCD「リバー」をずっと聞いていたので彼にここで会えたのは感激です。

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Amyは日本ではあまり聞かないボーカルなのですが、なかなかどうしてハービーが連れてくるだけあって堂々とした歌声でした。そしてリバーの曲も歌ってくれました。

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外は寒いのにビールなど飲みながら聴いていたのですが、体は寒くても心はホット。1時間のあいだ体はビートを刻みっぱなしでした。そして3曲のアンコール。コンサートが終わったのは夜の11時を回っていました..

素晴らしい体験でした。

もしチャンスがあるなら防寒具を必ず持参してください。それと会場の食べ物が心配なら何か買って持参することをお勧めします。私はお腹の調子が悪くなりました...

いずれにしてもこれが千載一遇のチャンス、ってやつでしたね。

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2008年9月 5日 (金)

ステレオの夜

以前オーディオのセッティングに来てくれた仕事仲間のIさんに、1年経ったオーディオのチェックをお願いしました。

まずCDでビルエバンスのThe Complete Village Vanguard Recordingsでチェックです。

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このアルバムは、レコードにするために手を加える、ということは一切せずに、ビルエバンス最高のトリオと言われるベースのスコット・ラファロとドラムのポール・モチアンの、ジャズクラブでの演奏をそのままCDにしたもの。お客さんの会話やグラスの当たる音などがリアルに音源そのままが録音されている。

そのライブ感を感じながら「状態は良いです」とのIさんのコメント。

次にレコードにしよう、ということでこちら。

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こちらはリバーサイドというレコード会社から出た18枚組のアナログレコード。

聴き始めて突然Iさんが、「MCカートリッジ持ってませんでしたっけ?」と聞いたので、そうそう、買ってあるけどまだ使ってない、どこかに仕舞ってあるよ、と私がゴソゴソと探し出したのです。そして現在のMMカートリッジから付け替えて聞いてみました。

どちらのアルバムも曲は「My Foolish Heart」です。するとどうでしょう!CDなんかよりアナログレコードの方が音が良いのです!臨場感が全然違う。

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特に際だったのはモチアンのドラム。ワイヤーブラシで鳴る音の細やかさが全然違う。CDではシャラ、という音が聞こえるけど、レコードだとブラシのワイヤー一つひとつが細やかに分散して響いてくる。

正直驚いた。でも理由は簡単。アナログは音域のカットをしていないのに比べて、CDではデジタルにするために高音域と低音域をカットしてある。つまり性能の良いアナログ機器で再現したほうが音の再現性は高い。もちろん音源がアナログだからです。アナログレコードをCDにした場合には絶対にアナログレコードが原音に忠実なのですね。

そこで次はロックでも、ということでポールマッカートニーのバンドオンザランやイエスのいイエス・ソングス、果ては南沙織までアナログを聴きまくりました。

現代の若者の言葉を借りると「やばい!」という訳です。(意味分かりますか?凄すぎる時に「やばい」と言うらしいです)

これからアナログ収集に懲りそうな予感...

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2008年4月13日 (日)

MALTAは懐かしく熱い!

銀座で仕事仲間と飲み会をしていました。場所はINZだったのですが、9時過ぎにコースが終了して居酒屋を後にしました。

するとそのすぐお隣の店がジャズクラブの老舗、「Swing」です。ふと見ると「MALTA」と書いてある。?と思ってよく見ると今日はMALTAナイトではありませんか。同僚数名に「MALTA行こう」と声をかけたところ、I氏のみが呼応してくれたのです。

席は8割方埋まっていましたが、もう9時のセッションが始まっていました。横の席に案内され、早速音楽に身をゆだねました。

MALTAさん、久しぶり!たしか7,8年前にやはりこのSwingでコンサルティング時代の若手社員を数名誘って聞きに来たのが最後です。

少しまぁるくなって白いものが混じった彼は、でも相変わらずのMALTA節で、語りもいつもの枯れた小さめの声で、しかしノリノリなんですね。

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「ハイプレッシャー」からの選曲あり、昔ながらのスタンダードあり。特に「Only You」は泣かせたね。あっという間の1時間でした。

うれしかったのは音楽を聴くと、我がMALTAの時代、1980年代です、にあっという間にトリップバックしてしまうこと。よくコンサートにも行ったし、特にステージではブランコに乗って降りてきたりして「松田聖子じゃないんだけどね」とおどけていたのを思い出します。I氏もノリノリで、二人で「スウィング」していました。

さてアンコールは?実は我々は入店と同時にリクエストを書いて出しました。私のリクエストはスターダスト。MATLAのバラードと言えば、私にはスターダストしかあり得ない、わけです。でもってI氏はなぜかSoftly as in a morning sunrise。

なぁんと、アンコールは「スターダスト」で始まったのです。で、2曲目はSoftly as in a morning sunrise。なにか感じました。

とても気分良く銀座の夜を彷徨ったのは言うまでもありませんでした。

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2008年3月15日 (土)

Iidiumでジャズ

とあるヴィレッジのジャズクラブに行ったのですが、あまりに内容がひどくて2曲目で席を立ちました...どうしようかと迷ったあげく、もし入れればと思いホテルの近くのIridiumに出かけました。内容はハービーハンコック・プロジェクトというわけで、彼が監修(?)している演奏家のプロジェクトでハンコックの作品を演奏するというものです。

幸い予約なしでしたが、30分前に着いたために難なく入れました。

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ハンコック本人がいる訳ではないのですが、結局満席。演奏内容はノリノリで悪くなかったです。トランペットとサックスの掛け合いがもう少しスリリングだったら良かったかな。

ちなみにブルーノートもそうでしたが、写真はフラッシュを使わなければOKです。

ところで同じテーブルにポートランドから来たという男性ともう一人女性が話し込んでいました。「Hi」とお互いの紹介をしたところ、女性はスウェーデンから来ているとのこと。二人も初めて会ったみたいです。

終わってからその女性に音楽はやってるのですか?と聞くと「私はボーカルで、教えてもいるの。」との回答。そして「日本でもCDが発売されているはずよ。」と言うではありませんか。せっかくなので名前を書いてもらいました。

「Emma Larsson」です。HPもありました。http://www.emma-larsson.com/

タワーレコードでも評価されていました。http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1628358&GOODS_SORT_CD=101

ブログでコメントしている人もいます。 http://www.emma-larsson.com/

せっかくなので写真撮らせてもらいました。

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2008年2月22日 (金)

村上ゆきのコンサート

「村上ゆき」のコンサートが渋谷「Duo Music Exchange」でありました。久しぶりです。

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今回のコンサートはアルバム「Friends」の発売記念ということで、アルバム曲中心に演奏されました。会場はほぼ満席。村上ゆきさんの心が伝わるハートフルなコンサートで会場は一つになったのです。

彼女の素晴らしさはピアノを体の一部のように使いこなす演奏力と柔らかく素直な歌声、そして彼女の中に生きる優しさや心遣いをストレートに伝える歌詞。寂しい時に元気づけるのではなく、一緒に心に同調して寂しさや悲しさを共有できる空間が素晴らしい。

この日はこれからテレビコマーシャルで流れる新曲の披露もありました。東武鉄道系のCMらしいのですが、作詞はなんと大貫妙子さん。自分をあの時に連れて帰ろう、ととてもホッとする内容です。

また彼女がオーロラを見に北欧に行った時のインスピレーションで書かれた「1ミリの奇跡」。本人曰く「頭の中にラフマニノフのような音楽が鳴り響いていた」ということでイントロが重厚なピアノ。内容も素晴らしかった。

私が一番印象的だったのは「Bye Bye Black Bird」。ご存じのスタンダードです。何が素晴らしいかってベースの鳥越啓介さん。歌は鳥のようにかわいく飛び回るのですが、ベースはそれと絡んで自由に動き回っています。それがなんとも絶妙な融合。更に超絶技巧!見入ってしまいました。

エンドに向けてドラムとベースとアコーディオン、そして彼女のピアノと歌声が決して広くはないライブ空間を、とても広々とした大空に変えてくれて、とても広がりのある渾然とした仮想空間にしてくれました。

彼女の聴衆を大事にする姿も心地好く、参加していて美しいものでした。

http://bourree.cocolog-nifty.com/cavatina/2007/12/friends_7782.html

http://bourree.cocolog-nifty.com/cavatina/2006/03/post_665d.html

http://bourree.cocolog-nifty.com/cavatina/2006/03/cd_e374.html

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2008年2月 2日 (土)

ブルーノートはマッコイ・タイナー

実は前日に8時の開演ちょうどに出かけたら「私なんか予約してるのに入れないのよ」と出てくるお客さんがいてあきらめていました。ブラジルのソンググループです。

そこで翌日は電話予約をして、更に6時半にはもう入ってディナーをブルーノートで取ることにして必ず席を確保する戦略に。
ディナーはアメリカンでしたよ。私のカニ肉のラビオリは美味しかったです。でも同僚のこのハンバーガー見てください!アメリカンドリーム(笑)。

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ビールはブルックリン・ラガー。

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マッコイ・タイナーはコルトレーンともプレイをした大御所です。今年で御年69歳。2階の控え室から足取りもフラフラで登場。でもピアノを前にするとジャズピアニストになりました。他のミュージシャンは「尊敬」の様相。
でも69歳なのにもう80歳って感じだったな。マイクを持ってすこし話をしてくれましたが、私には正直さっぱりわからなかった。
お客さんも音楽を楽しむ、というよりは彼に会いに来た、という方が正しいかな。もちろん満席でした。

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演奏はすべてモード。終わってからゆっくり、ふらつきながらですが、控え室に戻る彼にみんな声をかけます。私も通路側だったので立ち上がって「It was great」と握手をしたら、なんと「Arigato gozaimasu」だって。
私もありがたくなってしまいました。お疲れ様でした。

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2007年12月19日 (水)

村上ゆきの新譜「Friends」

村上ゆきの新譜「Friends」。ただいまシンガポールに向けて飛行しています。今回お世話にになっている日本の航空会社さんの機内オーディオに村上ゆきの「Friends」がアルバム丸ごと紹介されています。

Murakamifriends

もちろん私は早速購入をして聴いています。三越のTVコマーシャルにも流れているので耳にしている方もいらっしゃるかもしれません。表題の曲は友達の事を思いながら作った、とのことで、彼女の友達に対する暖かい思いが伝わってきます。
この時期にお歳暮のコマーシャルに「大事な友達」を思いながら贈り物を、とこの曲をつかっている三越もセンス良いですね。

今回のアルバムも村上ゆきらしい仕上がり。暖かく包み込む彼女の歌声は、たとえば暖炉の前で眠り込んでいる子犬のような幸せ感を与えてくれます。
ゆっくりと立ち上がるメルローの、ふんわりとした甘さをプレゼントしたくなります。
そしてなにより、私の好きな「スカイラーク」がカバーされているのがとても嬉しい。20年以上も前のこと、中本マリの歌うレコードでこの曲に魅了され、CDの時代になってから久しく聴いていませんでした。私の中では村上ゆきによって素晴らしい形で蘇ったのです。
あの時代に休みもなくITの世界で鍛えられていた自分の、ほんのささやかな楽しみがふと心に浮かんできます。

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2007年5月13日 (日)

チューリップの新CD発売

2007年5月30日発売予定の「チューリップ」の新CD「run」のプロモーション用マスター音源を聞かせていただく事が出来た。僕は中学時時代は根っからのチューリップファンで、ビートルズとチューリップばかりを聞いていた。

新CDはデビューから35年が過ぎても真っ向から「君と僕」の「青春」を歌う彼らの、清らかでまっすぐな内容だった。思えば福島県の小さな町に引っ越した年の夏に「夏色の思い出」が、僕にとってセンセーショナルに発表されたのだった。シングルレコードを何度も聴いたあの夏に、今では言うのもはばかられるが僕の「青春」が始まったのかもしれない。

夏休みの登校日の日に、ちょっとおそくまで校舎に残っていた僕は、ひとりで下駄箱から靴を出して履こうとしていた。下駄箱の陰で僕がいるのは分からなかったのだろう。近所に住んでいる隣のクラスの女子が「君をさらっていく、風になりたいな...」と歌いながらこちらに歩いてきた。とてもきれいで澄んだ歌声だった。それまで一度も意識したことのない女の子だったけど、その時はとても魅力的に思えた。

聞いていた方の僕が恥ずかしくて小さく隠れていたのだけど、その子は「あら、XX君いたの。一緒に帰ろう。」と明るく誘ってくれた。そんな僕の「夏色の思い出」です。

Nasu085

(写真は那須の芝桜です)

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