絵画

2016年3月 1日 (火)

ウィーン美術史美術館

こちらに紹介があるとおり、「絵画の分野では、古いものではハプスブルク家の家族、プラハにいた神聖ローマ皇帝ルドルフ2世、ブリュッセルのレオポルト・ウイルヘルム大公達により収集された作品や、他の多くの逸品が集められています。その中でもデューラー、ルーベンス、ティティアーノの作品や、世界で最大のブリューゲルの作品群が中核をなしています。古典古代・エジプト・オリエント部門の多彩な展示品は、神秘のヴェールに包まれた遠い過去からの使者です。」というハプスブルク家が収集してきた逸品ばかりが展示されています。

あまり時間がないなか、ルーベンス、フェルメール、フリューゲルの作品に絞り込んで見学をしました。

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この(上の)フリューゲルの作品はあまりに有名。当時の農家の日常を描いた作品で知られますが、冬に狩りに行ったにも関わらず痩せた狐一匹の収穫。重そうな足取り。その辛い気持ちが伝わってきます。

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フェルメールはこの1枚。背中を向けているのは自分。この1枚はフェルメールの死後競売にかけられた作品が多かった中、奥様が自分のために残そうとしたものらしいです。しかし貧困で手放さなくてはならなくなった....。

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ベラスケスはこの3枚が並べて置いてあります。マルガリータの幼少から結婚前までの肖像。これらの絵はスペインに生まれた王女のすでに決まっていた輿入れ先のウィーンにお見合い写真のように成長の過程で送られたもの。なのでこの地にあるのですね。
今回は日本語ガイドの機器を借りて回りました。絵と歴史の解説がわかりやすいですよ。
時間があまりなかったので充分見ることは出来ませんでしたが、エジプト展も充実。

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ウィーン:アルベルティーナ美術館

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1776年にルベルト・フォン・ザクセン・テシェン公爵が創設したコレクション。

この時は特別展でシャガールとマレービッチと称してロシア革命前後のロシア絵画が展示されていました。残念ながらカメラ禁止ということで写真を載せることが出来ません..

当時のロシアの時代を表す様々な画家が登場し、その途中でシャガールの絵が展示されていました。「屋根の上のヴァイオリン弾き」や「The Promenade」などの作品です。

そして進むとマレービッチ。抽象画のシュプレマティズムを創りだした画家で、徹底した抽象的な絵まで到達しました。そのひとつの「黒の正方形」が展示されていました。文字通り、黒い四角が描かれている絵です。

常設展ではカメラ大丈夫だったのですが、たとえばこのシャガールとミロが同じ部屋に展示。

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モネの作品もあります。

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他にも写真展などもあり、この日は合計4時間もアルベルティーナ美術館に滞在していました。いくらでも時間が過ごせる場所でした。


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2016年2月28日 (日)

パリ:パレ・ド・トーキョ

パリ市立近代美術館の向かい、というか同じ様式の建物の対面となります。名前の由来はパリ万国博覧会の時代にこの通りは「トウキョー通り」だったため、この美術館はそのような名前になったとのこと。特に日本の作品を扱っているというわけではありません。(なおこの通りは現在はニューヨーク通りと改名)


パリ市立近代美術館は早々に追い出されたのに、こちらはなんと24:00まで開館されています。夕食まで1時間でしたがそれだけで気持ちに余裕が出来ます。

常設展示がない企画のみということで今回の展示が次もあるわけではないのですが、ちょっと面白かった。

だいたい入ったら小上がりみたいになっている場所があり、若者達が思い思いに寝転びながらくつろいでいる。
そしてカフェがこんな感じ。

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これ自体が作品なんです。イカ干し(?)のようにみえるのは実は女性の履くパンスト。足の部分を思いっきり延ばして、地面の部分にはちゃんとハイヒールを履いていました。このカフェ展示も常設ではないのでしょう。もったいない感じがします。

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やはりモダンアート展示(つまり現代の作家)なので工夫がありいろいろ楽しい。

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この作品は高さ2メートルぐらいありますが、下のように全部手書き文字で描かれています。

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こちらも同様なんですが、色使いが綺麗ですね。「Marriage」の主題が透けて見えます。

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最後にみつけたお気に入りはこちら。

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通常のカフェも落ち着いたちょっとモダンな感じなので、アートに囲まれながら気楽に夜を過ごすのには最適だと思います。


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2016年2月27日 (土)

パリ市立近代美術館

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1日しかない中で残りは大きな美術館に行くのはやめて、個性的な美術館に行くことにしました。まず選んだのがパリ市立近代美術館。

「1937年のパリ万博の際に日本館として建てられ、1961年に美術館として落成しました。16区のシャイヨー宮にほど近いパレ・ド・トーキョーの東翼に位置し、展示室やカフェからはエッフェル塔が望めるという絶好のロケーションも見逃せません。」(〜Paris NAVIより)

入ってすぐに出会うのがこちら。ラウル・デュフィ作。色に包まれる。

1937年のパリ万国博覧会で作成された作品で、電気の歴史を描いているのだそうです。

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そしてマティスのが充実。躍動感があります。

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個人的に気に入ったのは出口にあったこの2つ。

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時間が18:00までなのでまだ大丈夫、と歩いていたら「もう閉まるから出ろ」みたいに急かされた。まだ17:45ですよ。でも大事な作品を見ていません。小走りで見に行ったのがこちら。

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藤田画伯の「寝室の裸婦キキ」。急かされてつきて来ちゃった警備のおじさんがいあるのでゆっくり見てもいられない。時間はしっかり対面したいです。

しかし市の公務員なんでしょうけど18:00閉館=閉めて自分たちが退館する時間、なんでしょうかね。ちゃんと時間まで見せて欲しい。

とにかくゆったりまわっても1時間と少しで楽しめます。

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2016年2月26日 (金)

ポンピドーセンター1

そうだパリに行こう、の一番の目的はポンピドーセンターに行くことでした。個人的に興味があるのはキュビスム以降の作品です。

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2005年から実に10年ぶりの訪問。

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特別展示ではやはりモダンアートが充実していて思わず足を止めます。

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壁一面に圧倒的なスケール感。奥行きの深さから、手前に突き出したインパクト。3次元で迫ってきます。
今回は特別展示の「Gerard Fromanger」1939年生まれのフランス人。

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発色の強い色使いで眼球に迫ってきます。足を踏み入れた途端に体ごと惹きつけられた。

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この特別展を見ただけでパリに来たかいがあったと思いました。大きな作品ばかりなのですが、もし小さいものがあれば買って帰りたい...とても高価でしょうからポスターでも。と思ったのですが、ショップにははがきサイズの、しかも限られた作品のみでした。

せめて展示作品全部を絵葉書にして欲しかった。

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日本では見学者に配慮してからやらないけど、欧米でよく見かける風景です。小学2年生ぐらいでしょうか。先生と会話しながら自分で模写しています。

有名な作品でなく、どんな芸術作品でも良いので詰め込み教育から離れてこんなチャンスを日本の子供たちに与えてほしいと切に願う。

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2011年11月21日 (月)

SFMOMA(サンフランシスコ現代美術館)

ロサンジェルスからサンフランシスコへの移動は週末です。11時にはサンフランシスコに着き、中華街でベトナム料理店でフォーを食し、空いた時間はSFMOMAで過ごすことにしました。

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SFMOMAに向かって歩いていると、ちょうどこんなお店のオープン前にに並ぶギャルたち。日本人ではありません。白人に中国系も。お店の名前は「Harajuku Hearts」。これぞコンテンポラリー(笑)

土曜日ということもあり、チケット売り場は並んでいました。

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全体的には現代美術ということもあり、フロア毎に特徴があります。2Fはその時により展示が変わるのでしょうか。このときにはアートというか、インダストリーデザインとしてブラウン(あのひげそりの)電気製品が展示されていました。

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特に私が素敵だと思ったのはこのテレビ。現代でも通用する洗練されたデザインです。

3Fに上がると60年代前後のアートがずらり。

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右はジャスパー・ジョーンズで真中がアンディー・ウォーホル。そして

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ロイ・リキテンスタイン。

私が今回気に入ったのはこちら。

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Andrew Schoultz。この作品は色遣いが鮮やかですね。きらきらな紙(たぶん広告とか、何かのイベントで使ったものとかの再利用でしょう)を切って絵の上から3次元的に展開されています。

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一方こちらは3色で描かれた「スモッグ?」。真ん中の煙突から煙が噴き出しています。とてもシンプルな色なのに、繊細で色遣いが鮮やか。

今回は良い作品に出会えました。

また寄ってみようと思います。

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2011年11月18日 (金)

Los Angeles County Museum of Art (LACMA)

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カリフォルニアに10日間の出張となりました。本社のあるサンノゼから、この日はLAに移動です。オフィスで一仕事してからモダンアートを見たくてLos Angeles County Museum of Art (LACMA)にやって来ました。

とても広い美術館です。とにかくモダンアートを見たい、ということで9つあるビルディングの5番目の建物の2Fにあるフロアに直行。まず目にしたのがカンディンスキー(一番右端)です。以前からこのロシア出身の画家の絵を見たかったんです。

でもって絵を眺めていると、女性がやってきて「これからこのフロアーのツアーをやるので参加しませんか?」と声をかけて来ました。結局5名が参加して無料のツアーの開始です。

こちらのフロアはドイツからの作品が多いらしいです。まずはワシリー・カンディンスキーの生い立ちから説明をしていただいたのですが、彼もドイツで絵を学んでいるのですね。

モダンアートとしていくつかのイノベーションがあり、それはどんなことだったのか、絵を回りながら説明をしてもらい、とっても勉強になりました。

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こちらはピカソの間。説明をしていただいた女性は80歳ほどではないかという高齢な方ですが、背筋が伸びてしゃきっとしていらっしゃいます。これは仕事ではなく、ボランティアなんだそうですよ。こちらの研究員(?)の方々からきちんと学び、説明をする資格を得て行っているのだそうです。

そういうアメリカの美術館の姿勢は素晴らしいと思いました。一番驚いたのは入口にあるスポンサーのリスト。この美術館は多くのスポンサーで成り立っているのですね。一番大きい数字は10Mドル!企業や成功した個人が寄付をして美術家や作品の収集・維持に使われている。15ドルの入場料で9つの建物すべてが観覧可能。なんて素晴らしいんだ。

日本人では草間 彌生の作品が常設展示されていました。

ビルディング7はコンテンポラリーアート。3階までエスカレーターで登り、中に入ると...

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明るいアメリカンポップな部屋。一番奥の小さい絵はアンディー・ウォーホルのキャンベルスープなど。楽しくなってきます。

他のビルディングではカリフォルニアライフ、という展示会がありました。

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60年代のカリフォルニアの明るく生活感あふれる展示物がいっぱい。

閉館間際の少ない時間を使っていたのでゆっくりと鑑賞することが出来なかったのですが、とにかく楽しい美術館でした。

ところでLAの人たちがうらやましいのはこちら。

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美術館の敷地の中(ただし入場料がかからない場所)にあるレストランとバーです。右はステーキハウス。左はバー。ゆったりと美術鑑賞をして、バーでシャンパンを飲み、隣に移動してステーキを食べながらジンファンデルなんか飲んだら帰りたくなくなりますよね。

ホントうらやましいです。

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2009年6月 5日 (金)

初夏の風(はつなつのかぜ)

川上澄生の「初夏の風」。まだ現物を見たことがなかった。なにかの気まぐれで検索してみたのが5月25日ごろ。なんと、川上澄生美術館では常時展示されているわけではなく、4月から5月にかけての季節限定展示でした。

今見逃せば来年まで出会うことはない。自分は来年元気に絵画を鑑賞できる保証もないのです。(ある出来事がそう思わせるのです)

思い切って5月31日の日曜日の朝、車を飛ばして栃木県鹿沼市にある川上澄生美術館まで行くことにしました。

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(撮影禁止なので写真は絵はがきから、クリックして拡大)

この作品は川上澄生の恋する気持ちを詩と版画で表現した佳作。まさに5月の風を感じながら鑑賞するに最適な作品なのです。

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かぜとなりたや

はつなつの かぜとなりたや

かのひとの まへにはだかり

かのひとの うしろよりふく

はつなつの はつなつの

かぜになりたや

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特別室に展示されていました。同じ部屋にはその当時の下書きなども集められていて、「明るい空色で刷る」と言ったような書き込みがあったり。

スカイブルーで囲まれた風にさらされる女性。爽やかさと清廉さ。

その女性を取り巻く風になりたい。優しく包み込み、彼女を惑わし、そして守ってあげたい。

そんな無垢な作者の気持ちがよく伝わってきます。

美術館の人と少し話しをしました。本作品は3枚刷られたことが確認されているそうです。栃木県立美術館にもあり、見ることができるようです。しかしもう1枚はどこにあるのか分からないとのこと。

この作品にはローマ字バージョンがあります。

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(こちらも絵はがきから)

詩は英語ではなくローマ字ですが、冒頭分が

「われは かぜになりたや」となっており、「われは」が追加されています。展示の様子から想像するに、当初は「われは」があったのものが、日本語のものでは「われは」が削られたのではないかと、と私は感じました。

でも詩の完成度としては「われは」は必要ないですよね。

ローマ字バージョンは6月に展示されるそうです。もう一度楽しみが残されました。

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2008年11月22日 (土)

フェルメール(東京都美術館)を見た

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8月から行われている「フェルメール展」。死ぬまでにフェルメールを全部見るぞ!と年始に誓った割にはこれまで行けていなかった。思いとしては「空いてから」というのと「忙しいので少ししてから」というのがあったのは事実。正直気持ち的に余裕もなかったし。

しかしやっと時間を取って行くことが可能になった。上野公園の桜は紅葉をしており、北風も吹いて寒々としてしまった。

荷物をロッカーに預け、たくさんの人と一緒に並んで入場をした。

「フェルメール展 光りの天才画家とデルフトの巨匠たち」と銘打っており、フェルメール作品7点を併せて39点のオランダ画家中心に展示されている。

他の画家の作品を見る余裕がなかったので、25点目から始まるフェルメールの展示場所まで一気に脇目もふらずに行ってしまった。ちなみに撮影は不可なので、他の美術書などから拝借しました。

1 マルタとマリアの家のキリスト

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スコットランド王立美術館所蔵。印象は「大きい」。素人目にはフェルメールの作品とはかなり異なって見える。繊細な光りの扱いと違い、かなり大胆な筆使いが見れます。

2 ディアナとニンフたち

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マウリッツハイス王立美術館蔵。20代の作品。右上の部分の空が暗いのですが、以前は青空が広がっており、これは実は後で他の人が書き足した、ということで修復して絵の具をはがし、このように暗いものとなりました。

3 小路

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アムステルダム国立美術館蔵。目が引きつけられる。なんと美しい色遣い。遠くからでも際だって目をひくのだ。特に煉瓦と右下の扉の朱。写真では分かりにくいけどとにかく鮮やか。煉瓦は一枚一枚描かれたものではなく、大きく描いた絵の具が乾く前に所々に違う色をしみこませながら描かれているそうだ。しかし遠目には細かく描かれているように映る不思議。

これも写真では見にくいが、フェルメールのサインは左下の白い壁、窓のしたに記されている。街が活き活きとしている。なかなかこの絵からは離れられない。

4 ワイングラスを持つ娘

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アントン・ウルリッヒ美術館蔵。まずスカートに目がいく。なんて繊細で美しいのだろう。朱色とオレンジと光りの部分には白。スカートのしわや折り目がなぜこんなにうまく描けるのか。そしてテーブルクロスの新鮮さ。ため息。

5 リュートを調弦する女

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メトロポリタン美術館。これはNYで鑑賞した。結構暗い絵だ。ただ窓の所だけ際だって明るい。そして首飾りと耳飾りの真珠がとても美しい。これも絵の具が乾く前に塗り重ねる技法で色に自然で綺麗な階調を与えたのだろうか。

しかし窓の外を見ながらリュートの調弦は実際には出来ない。リュート奏者は人生の半分を調弦に費やしている、と言われるほど大変な作業なのだ。とすれば彼女はリュートにはうわの空。何かもの思いにふけりながら、外に何かを期待しているのか...

6 手紙を書く婦人と召使い

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アイルランド国立美術館蔵。晩年の作品になると、あの白の布を描く天才的な美しさはなくなっている。この絵も、手紙を書く女の白い服は雑だ。ただカーテンはやはりフェルメール、という繊細さがある。不思議。

7 ヴァージナルの前に座る女

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個人蔵。絵は小さい。やはり晩年の作品で、ショールが雑になっている。が、スカートの白と陰影は繊細だ。むしろスカートの陰を強調するためにショールがこのように描かれているのか、と疑ってしまう。

日本で開催されているフェルーメル展としてこれだけ集めるのはなかなか大変だっただろう。それだけに注目も集まり、人もたくさん出ている。おかげで落ち着いて絵を鑑賞することは望めない。後から後から人が押し寄せてきて、絵の前で立ち止まっていると「邪魔」と無言の圧力が。

海外の美術館ではカメラはストロボを焚かなければOKのところが多い。しかしこうも混雑しているのでは、カメラ禁止で良かったとさえ思われる。もしカメラOKなら、確かに私も写真を撮るだろうけど、人が撮っている間待っていなくてはならない。

もっとじっくり鑑賞したいな。やはりそれぞれの所蔵の美術館に行くしかないのかな。

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2008年3月17日 (月)

フリックコレクションのフェルメール

フリックコレクションはメトロポリタン美術館から歩いていける距離にあります。フェルメールだけ、を目指した場合には9:30のメトロポリタン美術館開場で入り、11:00にはフリックに行って午前中にじっくりと鑑賞を終えることが出来ます。ランチの会議にも間に合います。

USスチールを立ち上げて巨万の富を築いたヘンリー・フリック氏の邸宅がそのまま美術館になっています。個人の自宅としてはとても広いのですが、美術館としてみるとここぢんまりとしてちょうど良い。それに落ち着きます。

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ここには3点のフェルメールがあります。

「兵士と笑う女」「稽古の中断」「女と召使い」

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入館して「フェルメールはどこ?」と館員の男性に聞いたらすぐに教えてくれました。そして「I have a question. Just a curiosity.」と質問をしたい、と言うのです。その質問とは「なんで日本人やアジア人はフェルメールが好きなのか?みんなに同じ事を聞かれる。」

う~ん、これは困りましたね。他の国の人がどう思っているかなんて分かりません。

一つの答えは朽木氏の「フェルメール全点踏破の旅」に出ています。それは...

「フェルメールの絵の大部分は宗教画ではない。(中略)手紙を読んだり、人と話したりという、室内での日常的な風景を描いた彼の絵の世界は、私たちが現在暮らしている世界とあまり離れていないように感じられ、親近感と同時に時間的なギャップを超えた普遍的な美を感じることが出来る。(以下略)」

日本人の宗教的価値観と欧米人画家が描く価値観には大きな隔たりがあることは事実だと思います。欧米人ならその画家の思いをわりと素直に受け入れられるのでしょが、我々東洋人にはそれが表だって来るとやはり簡単ではない。そこに日常を描いたフェルメールの絵に対する理解のしやすさが我々を以て動かすのではないでしょうか。

一つ一つの絵を写真に納めることは出来ませんでした。上の写真も、館員の男性が話しかけた時に撮ったのですが、彼が「そうそう、ここは写真禁止だよ」と言われるまで気がつきませんでした。画像を消してくれ、とは言わなかったので載せちゃいました。

それぞれの絵はガイドブックとは違った様相でした。以下は美術館で撮った絵ではなくネットから拝借したものです。

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「兵士と笑う女」はこんな明るい様子ではなく、もっと全体が青みがかっています。そして暗めな中で女性の顔が浮き立っています。

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「稽古の中断」も同じ。実物は暗いです。むしろ暗く見える男性が明るく、女性の顔の方が暗く見えました。

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「女と召使い」は他の絵と異なった場所、大広間に展示されています。先の2枚は通路の2階からの階段の突き当たりにあったのです。この絵は比較的大きく、テーブルクロスの青と女性の黄色の衣装が明るくコントラストを出しています。

中庭には室内の池があり、静かで落ち着ける場所です。今回は時間がなかったのでフェルメールだけの鑑賞でしたが、ターナーやベラスケス、グレコなど素晴らしいコレクションがあります。

http://www.frick.org/

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