香港

2008年3月 4日 (火)

インターコンチネンタルホテルの絶景

仕事も終わり翌朝のフライトで帰国の前夜はホッとしてくつろげる時間です。食事をしてホテルに帰るまでの少しの時間をバーで過ごそうと、「景色が良い」と教えられたインターコンチネンタルホテルのラウンジに行ってみました。ちなみにホテルに聞いたところ、最上階には宿泊客専用のバーもあるそうです。

まずラウンジの受付まで来て絶句しました。香港島側の夜景が余すことなく堪能出来るのです。ゆったりとしたジャズのスタンダードナンバーが流れ、巨大な窓の外は海面に映る光とその先にある無数の星々のようなビルの窓。ゆったりと行き交う船。思わず仕事で来ていることは忘れています。

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この風景は香港だけのものです。日本にはあり得ないことが見ていてわかります。そんなことない、と思われるかもしれませんが、やっぱりあり得ない。
それはビルの密度にあったのです。香港はご存じのように地震がありません。そのため日本の建築基準とは違っているのでしょう。ビルは高くかつ接近しています。まさに密接。そして海面すれすれまでビルが建っている。
反対側の九龍から見ると、このビル群の出す窓の明かりや広告の密度がとても濃いことが分かります。言い方を変えると「きめ細かい光」が見て取れるのです。

NYにもブルックリンから見た摩天楼の夜景がありますが、あちらは土地に余裕があるのでこれほど接近していません。レインボーブリッジから見る東京も、私が勝手に「宝石箱」と呼んでいるほど夜景は美しいけど、このきめ細かさはありません。
まさに人工的な絶景と言うしかありません。

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バーボンのソーダ割りを啜りながら見入っていると、ゆったりと大型の船が近づいてきました。そう、あのオーロラの出航のようです。時間は深夜の11時。南に向かうのか、東に向かうのか、あるいは中東を経由してヨーロッパに向かうのか。優雅に波をかき分けて進むその姿は雄大であり、夢を運んでいってくれました。

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2008年3月 3日 (月)

香港空港でのRFID

香港空港では意欲的にRFIDを活用した取り組みがなされています。今回同行の方に航空会社の方もおられ、GS1との会議でも積極的な意見交換を行いました。
香港空港では手荷物すべてにRFID付きのバゲージ・タグを付けています。3(?)年前から取り組んでいるようで、これまではRFIDのシールを荷物に貼っていたようですが、3週間前から通常のバゲージ・タグにRFIDを付けています。

これまで手荷物はバーコードで読み取りをして、適切な機材に自動的に配送していましたが、これにより人手と手間が大幅に効率化され、更に配送ミスが減ったようです。またバーコードでは読み取りのために9カ所の方向からリーダーを当てていました。それでも認識率は80%。しかしRFIDにより1カ所で確実に読めるようになり、設備投資も減ったそうです。
これにより1日約8万の手荷物を捌くために、このシステムの導入は空港としては念願のものであったのでしょう。

航空会社の方によると「今のところエアラインにタグの請求はなく、1年間はこのまま」らしいのですが、1タグあたり20セント(アメリカドル)ほどかかっているらしく、もし将来エアラインに負担を求められると年間の費用が膨大になり、負担が心配になります。
これだけなら空港の効率化は出来ても、航空会社にはなんのメリットもない、と言っても過言ではなく、なんらかの工夫が必要となります。

一番わかりやすいのが機材に載せてから、再度荷物を取り出す際の効率化だそうです。定時になっても現れないお客様がいらっしゃった場合には、ある程度の判断でそのお客様を乗せずに飛ばすことになります。
しかしその際にも積んだ荷物は確実に下ろす必要があるのです。

理由はお客様と一緒に運ぶことがありますが、それよりもセキュリティー・安全面が大きいとのこと。つまり悪意のある、顧客を装ったテロリストが荷物に何かを紛れ込ませ、自分は搭乗しない、という可能性もあるわけです。
さて、その荷物を探し出して機材から下ろすのは大変な苦労だそうです。人手をかけてタグを一つひとつ読んで、たくさんあるコンテナからひとつだけを探し出す。一番奥のコンテナだったらもう大変な時間がかかるわけです。

その間、乗客には迷惑がかかるし、当然ながら空港使用料はチャージされる。航空会社にしてみるとたまったもんじゃないですね。
もしこれが「荷物がどのコンテナにあるか」把握でき、かつRFIDリーダーでかざすだけで見つけることが出来たら相当なROIを見込めるのです。

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2008年3月 2日 (日)

天香楼

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ランチはどうしようかと...といっても実はもう考えてあって、お店に直行しました。九龍側にある天香楼です。上海蟹で有名なのだそうです。実際にはランチなので蟹をそのまま食べる時間はないのですが。
お目当ては蟹の身をほぐしてソースにした焼きそばなのです。
とまぁその前に..

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小エビをボイルして新鮮は烏龍茶葉と一緒に炒めた料理。初めてみます。本で調べたらこの料理は広東料理の定番なものだそうで、お茶が取れる時期にだけ作られるそうです。中国は広いので新茶の出る地方もあるのでしょうかね。

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こちらはお店の人が「お勧めの野菜」と教えてくれたもの。小さめのタケノコと衣笠茸を炒めてほうれん草とあわせた料理。ちょっとピリッとして旨い。

さて念願の上海蟹ソースの焼きそばとは。

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2008年3月 1日 (土)

香港ディズニーランド

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といってもテーマパークに行ったわけではありません。残念ですが。香港ディズニーではRFIDを使ったあるパイロットを実施しています。香港の担当コンサルタントから私宛に「日本企業のサポートが欲しい」旨のメールが来たのが2ヶ月前。
いろいろと同僚達と対応をして、今回やっと訪問にこぎ着けました。ということでビジネスでの訪問なので、裏側の通用門からの入場となりました。朝だったので様々なキャストが通用門からIDを見せながらテーマパークに急いで出て行く様はゲストとしては見ることが出来ないチャンスですよね。ちなみにドアの出口のところに「笑顔をチェックしよう」と書いてあって、鏡がかけてありました。

自宅が東京ディズニーランドまで歩いて15分の距離なのにも関わらず、この10年全く行っていない私が、香港までディズニーに行くというのは皮肉なものです。
ビジネスの内容を記載することは出来ませんが、世界のディズニーでは共通の悩みがあるようで、すでに同じ考え方でパリのディズニーでは本格稼働を実施しているようです。
オーランドとカリフォルニアでもパイロットに入っているとか。東京はどうなのだろうか。

従業員の効率化につながるこの取り組みは、近い将来に世界でアナウンスをされることでしょう。今回は日本で事例をお持ちのお客様と一緒に訪問をして、事例紹介と意見交換を行いました。

仕事が終わり、ディズニーのマネージャーに送ってもらい駅まで歩きました。来たときには通用門でしたが、帰りはテーマパークの出口横から出してもらい、駅から歩いてこられるゲストと反対方向に向かうことに。
当たり前ですが世界中どこも同じディズニーの音楽が流れているのですね。普段自分の通勤の駅で、あるいは成田空港に向かうリムジンの乗り場で耳にするいつもの音楽。なんとなく自宅に帰ってきたような錯覚。

ところでこれ何を意味しているか分かりますか?私も最初はただのデザインだと思っていたのです。この日はちょうど中国の正月が終わったばかりの時期で、至るところに目出度いデザインが目に付きます。

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さて話は戻りますが、これおミッキーマウスのように見えませんか?ピースをしているような...
じゃぁこの絵の上下を変えてみましょう...........

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2008年2月29日 (金)

スターフェリーでメロウな夜景

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午後の6時半に九龍半島から香港島までフェリーに乗って移動です。2月の香港は寒い!コートを着ている人がたくさんいます。日本が冬なので香港に着いたら温かく落ち着くのかと思ったら大違い。夜の外出には日本から持ってきた防寒具が必要です。特にフェリーに乗る際には。
時間的にはちょうど日が沈み、港全体が赤紫に染まる、とてもメロウなひとときです。香港の美しさは対岸のビルの灯りと、それが映る海面。そして視界を横切る様々な船です。いつまで見入っても飽きない。

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港には「オーロラ」という巨大な客船が停泊をしています。外から見ると8階建てのこの客船はどういった航路をたどって行くのでしょうか。

フェリーで移動しているうちに風景が浮かび上がります。

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2008年2月28日 (木)

デザートの饗宴

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同じ金紫荊ですがデザートメニューを見て「これは頼まねば」と思わせる充実ぶり。皆で話し合って6名で6種類を頼みました。とにかく写真で楽しんでください。

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特徴はどれも甘みが控えめで、素材の存在感のある大人の味。皆、温かいデザートです。

金紫荊は香港の料理コンテストで数々の賞を受賞しています。入り口にたくさん額があり、「美食之最大賞」なのです(笑)。料理だけでなくデザートも受賞していますよ。

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金紫荊 (ガムチーゲン) 電話 2582-7728

http://www.gnavi.co.jp/world/asia/hongkong/w105063/

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金紫荊

香港でのモダン・チャイニーズの店です。様々な料理が中華料理の枠を超えて創作されています。

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蟹の爪肉にしんじょうを巻いてあります。見た目にも美しく、味はこれまでにない中華料理。あっさりとしているのですが、口の中にゆっくりと旨みがひろがります。

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ワインはオーストラリアのYarra Ridge。軽めのシャルドネです。こちらもスクリューキャップです。オーストラリア、ニュージーランドはスクリューキャップの時代なのでしょうか。

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こちらは写真では分かりにくいかもしれませんね。おそらくトウモロコシの粉を焼いて作ったスプーンを模したものに載っているのは瓜か何かを切り抜いてホタテの貝柱は入れてあります。
下に敷いてあるのは米を揚げたもの。全体にクリスピーさとしっとりさが交差して口の中で斬新な印象を与えます。こういったモダン・チャイニーズは日本ではお目にかかれるのでしょうか。もしみつけたら絶対にトライしてみたいですね。

赤ワインはニュージーランドのピノですが、ボトルを撮るのを忘れてしまいました...

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この料理は土鍋で炊いたキノコ三昧で、春雨が供してあります。見た目は麻婆春雨のようで味が濃いように思われますが、実際は薄味で食べ飽きがしない。
とにかくキノコの種類が豊富で一つひとつを食べるのが楽しいものです。

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牛肉とゴボウの揚げたもの。肉は食べなかったのですが、ゴボウはシャキシャキとして日本人には良いのではないでしょうか。

紹興酒は女児紅の7年。少し暖めてあります。皆は料理に満足し、紹興酒で暖まり、なんとなく顔がほっこりと気持ちよい。

料理の最後にチャーハン、となったのですが、メニューを見るとどれも素材がつまって重たそう。そこでお一人が交渉をして、できるだけシンプルに作ってもらいました。
メニューにはないです。感想貝柱と香野菜と卵白のみ。お米がインディカ米なのでさらりとしていて食べやすい。

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このお店は香港島側の展示内の、海に張り出した場所にあります。したがって景色も良いのです。

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SCIC続き

SCICが目指しているのは、まずは中国からの輸出プロセスをRFIDにより世界標準に押し上げること。それにより競争力を高めるのです。そのためWal-MatやドイツのMetroといった巨大小売業からの支援も取り、効率的に物流を行う仕組みが実現しつつあります。

特に力を入れ始めたのは佛山市。この地域にはたくさんの製造業が進出をして工場が作られています。日本からの誘致も積極的で市、国を挙げて海外輸出に取り組んでいます。

SCICでは佛山市と協力をして、より多くの製造業がこの仕組みに載ってくるように力を入れています。システムの本格稼働は今年の4月。このプロセスに則れば、米国やヨーロッパの大手小売業に製品を提供することが比較的容易になるでしょう。

次に狙っているのは海外のネットワークとの提携です。今回も日本のお客様に積極的にプロモーションをしていました。ネットワークベースのシステムで、形態としてはASPモデルとなりますので、ネットさえつながれば世界中のどこの国でも使えるわけです。2週間前には日本の経済産業省を訪問して、この仕組みについて説明をしてきた、との話でした。

詳しいことがお知りになりたい方はGS1のHPまでどうぞ。

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香港:Supply Chain Innovation Centre(SCIC)

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香港のサイエンスパークの一角にこのセンターはあります。私は数社のお客様をお連れして、ここで終日RFIDを使った改革について議論をする予定で訪れました。まずこのセンターですが、GS1香港が中心となり、各企業や団体からの支援で運営されています。http://www.gs1hk.org/en/hkana/gs1/home.html

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ロゴが出ているのはその協賛企業と団体です。ここではRFIDを使った様々なデモや実験が行われています。一連のサプライチェーンで言うと、出荷する商品にタグを付ける場面、それをシッピングする場面。この時点で倉庫側に出荷情報が流れ、倉庫側での自動検品がなされます。

倉庫ではRFIDリーダーを積んだフォークリフト(実際は小さく模してある)で商品を倉庫のあるべき場所に誘導するモデル。これは日本のある物流企業が実際に行っていますが、床にRFIDが仕掛けてあり、その上をリーダー付きのフォークリフトが動くと、逐次位置情報が出る仕組みで、間違った方向に進むとアラームが出ます。

そして出荷された商品が売り場に並び、売り場での欠品管理のデモ。

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これらの一連の流れでツアーが出来る仕掛けになっています。更に様々なRFIDが展示されていて、用途別に整理されています。

とても残念ですが、このセンターはプレゼンテーションルーム以外は撮影禁止になっています。そのため個々に載せることが出来ません....

この日は朝の9時から夕方の5時までびっしりとツアーを含めた会議を行いました。

ご存じかもしれませんが、中国政府と香港は投資をしてGS1香港が物流ネットワーク「ePC Network」を運営しています。これをPPRD (Pan-Pearl River Delta)プロジェクトと呼び、汎珠江デルタすなわち香港、マカオの2特別行政区に広東、福建、海南などの9省を合わせた地区での大きな改革を行っています。

背景にあるのはアメリカWal-Martが入荷の際に義務づけたRFIDの貼り付けです。今や中国製品はWal-Martの商品のかなりのシェアを持っています。ところが中国のたとえば四川省にはこれを実現するテクノロジーがありません。もしRFIDを付けないとビジネスが出来なくなる。このPPRDには13万社の製造業があり、今や世界の工場となった地域。ビジネスが出来ないと大変です。そこで官が投資をして、少ない元手でシステムの提供をしようと出来上がったネットワークです。

最初のパイロットではVTech社、Wal-Martでのシェアが大きい家庭用電話機器の会社が対象で運用を行い、見事成功をしました。すべてePC Global標準で構成されており、インテルとシスコシステムズが協力をしてこのシステムを構築しました。

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GS1はこのパイロットをePOD (Electronic Proof of Delivery )としてシステム化し、本格運用を4月に目指して展開をしています。

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2008年2月27日 (水)

香港 サイエンス・パーク

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沙田香港科學園という香港のサイエンス・パーク。広大な敷地にテクノロジーの関連施設がたくさんあります。大学、企業の誘致、ベンチャーの支援。

企業の数は200社に上り、330,000平米の広さがあります。

今回はこの中にあるSupply Chain Innovation Center(SCIC)を訪れました。そこで終日の会議です。

この敷地にいると香港&中国のテクノロジーにかける意気込みが伝わってきます。とくに香港は土地もなく資源もないので、頭脳で勝負するしかありません。そのため金融に非常に力を入れてきた歴史があり、すでに欧米の金融機関の多くはアジアの拠点を香港かシンガポールに移しています。最近はテクノロジーに力を入れていることがよくわかりました。

対して日本は?

子供達の理系離れが進んでいる。理科や数学は難しいと感じている。世界でのこれまでの高いレベルからも下がりつつある。日本にこのようなテクノロジーの拠点はあったろうか?大学ではなく、官業が団結してインキュベーションを育て、国家の根幹にする。こういった取り組みでテクノロジーで夢を与え、子供達の憧れ、を育てる。誤解を恐れずに言えば、世界の標準からはずつつある日本のテクノロジー。たとえば日本の携帯電話は日本以外では全く売れない。インターネットの世界はどうか。

金融やテクノロジーで遅れを取りつつある日本を活性化するために官のリーダーシップを期待するのは無理だろうし、そうするべきではないかもしれない。しかし規制緩和を推進することぐらいは出来るだろう。「保守的」な自己防衛をしているだけでは完全に井の中の蛙になるだけで、世界から置いて行かれるのは目に見えている。

今の子供達が大人になった時に、我々の世代の後ろ向きな置きみやげだけは残したくない。

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