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2012年8月13日 (月)

富士山登頂成功2(山頂編)

マタイ受難曲は79曲あり、約3時間の大作。バッハの死後ずっと忘れ去られていたのですが、メンデルスゾーンが発掘し、バッハの再発見と言われています。普通ならそんな大作をずっと聞き続ける事はなかなか出来ません。ましてや一つの布団に大の男が3人で寝ているのだから落ち着かないわけです。しかもまだ午後8時です。
しかしこの時は5時間かけて富士山を登って来た疲労と、酸素が薄い状態で頭がもうろうとしていて、いびきと寝言の合唱がマタイ受難曲の合唱といい感じでハーモニーとなり(嘘です)きちんと眠る事はできないものの、5時間のあいだ体を休める事は出来ました。

もう寝られない、と時計を見ると午前1時30分。起床まであと15分ですが、隣のいびきの主を除いてみんなもぞもぞとしています。結局(しつこいけど)いびきの主を除いて全員起床して荷物をまとめはじめました。時間となり布団をはぐと、いびきの主は「頭が痛い」と言いながら起き上がります。そうなんです、高地で良く眠ると高山病になりやすい、と。
私が思うに、寝ていると呼吸が浅くなるので酸素不足になるのではないかと。しかもいびきをかいているのでその分、空気を充分に取り込めていないんではないでしょうか。

Fuji14

とにかくなんとか全員で出発することが出来ました。午前2時15分です。
頭にはLEDライトをつけて、山道を一歩一歩登ります。ちなみに食事は取っていません。登頂してこの山小屋に戻ってからとなっています。

Fuji17

さすがにみんな無言です。自分の前の人の足と斜面の岩しか見ていません(見えていません)。呼吸を整えながら、無理せずゆっくり登ります。30分も登ると九号五勺の山小屋に着きました。その周りで休憩。何か口にしなくては、と水を飲んだり携帯食を食べたりしました。
山頂まではあと30分ほどです。
私は順番を入れ替わり、一番前でガイドさんの後ろについて登りました。小さい段差を探しながら一歩一歩。「一般の方は追い越してください」とガイドさんがまた声を上げています。
やがて「みんなよくやった、もうすぐ頂上」とガイドさんのつぶやき。

午前3時半ごろ、少し開けた場所にベンチがあり、そこが富士宮口の頂上とのこと。正直暗くて何がなんだかわかりません。

Fuji15

ここはどこなんだ?状態です。感動もなし。何も見えないから。
そしてガイドさんのドドメの一言。
「今日は霧が濃いのでご来光は見えません。五合目では日中雷雨が予報されているのでお鉢巡りも中止して下山します。一応、剣が峰までは行きますので暗闇ですが写真を撮ったらすぐ下山です」。

5分ほど休んで、剣が峰まで20分ほど歩きます。これがつらい!風がひどくて、しかも細かい砂利道の上り。足が滑るし寒い。今回の登山で一番ここがつらかった。

Fuji16

そしてガイドさんが「お疲れさまでした。剣が峰到着です。順番に写真を撮ってください。終わったらすぐに戻ります」と
暗闇で何がなんやら全然わからないままに、まわりに促され写真を撮りました。

Fuji18

少し明るくしてありますが、ほとんど暗闇です。霧が凄いのでフラッシュが使えません。フラッシュを使うと霧に反射して写らないのです。いやはや。
そして有無を言わさずに下山開始です。

私はここでのご来光のために一眼レフを背負って来ました。荷物の中で一番重いのがカメラです。しかし霧が入るのが怖くてレンズの装着もしませんでした。しかも肝心要のご来光を撮影するチャンスがないのです。結局ソニーのコンパクトデジカメですべてを撮影したのでした。

(続きは次の記事で)

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