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2012年8月13日 (月)

富士山登頂成功3(下山編)

Fuji19

分けもわからず九号目まで下山開始。

Fuji20

この時間に登ってくる方々もたくさんいます。時間的にはご来光は無理なので、山小屋で朝食を食べてからゆっくりと出発したのでしょう。もしかしたら五合目から夜通し登って来たのかもしれません。

だんだん明るくなり、雲が下に見え始めます。皮肉な事に霧が晴れ太陽が見えるようになります。

Fuji21

頂上は霧があるのか、あるいはご来光が見えたのか、今となってはわかりません。下山の最中はあまり休憩をとらなかったので、手持ちのコンパクトデジカメでの撮影。せめてここだけでも一眼レフを出したかったけど余裕がなかった。

そしてガイドさんが突然立ち止まり太陽と反対側の雲に向かって手を振りはじめました。「ブロッケン現象です!私もかなり久しぶりに見ました。」と毎日のように登るガイドさんが感激しています。

ブロッケン現象とは自分の影の周りに虹が見える現象です。こちら参照。

Fuji22

わかりますか?コンパクトカメラなのでピントがうまく合わせられずに奇麗には撮れませんでしたが、丸く虹が見えますよね。手を振ると真ん中の自分の影が動きます。これはご来光以上に遭遇が難しい現象です。霧があり、良いタイミングで太陽が背にあるわけですよね。奇麗に晴れ渡っていたら見えない。どちらが良かったのかなんとも微妙な気持ちです。

そうこうするうちに山小屋に到着。

山小屋で朝食をいただくが、疲労とがっかりした気持ちが折り混ざって食欲もわかず、ご飯をおなかに入れただけ。ツアーガイドさんから「10時半にはバスで出発したいので、五合目には10時までには着いてください」と言われる。ここからの下山は自由行動とのこと。

まだ6時なので4時間あり、余裕があるので少しまったりと過ごす。だいたい2時間半で下山できるらしいが、7時に出発をすることにしました。

Fuji23

前を歩く入社2年目の女性。後ろから見ながら「月面に降り立った宇宙飛行士みたいだな」と。自分の後ろ姿も同じでしょうけど。雨が降りそうだったのでリュックにカバーをしているのです。

下山はスリップとの戦い。ちょっと気を許すと足が滑って尻餅をつきます。事実前後で「ズルッ!」と音がしており、自分も振り返ったりして足下に集中しないと「ズル」。

Fuji24

そんな状態だから会話もなく、ひたすら足下に注意です。たとえば会話をすると自然と前の人が相手を見ようと振り返ったりするでしょ。そうすると「ズル」っとなるわけです。

吉田ルートは砂すべりらしいのですが、富士宮ルートは登って来た山道を下るので砂はありません。階段を降りる要領で岩を降ります。

Fuji25

この植物は何でしょうか?

こんな景色を見ながら「富士登山って自然を考えると面白くないなぁ」と自然と思ってしまいます。私は山好きですが、どちらかと言うと景色が好きなんです。樹木があり、野鳥がいて、歩くと小さな湖に遭遇して爽やかな風が頬をくすぐる。

でも富士登山はどうでしょう?五合目から山頂にかけて木はない、あるのは写真の植物ばかり。富士宮ルートだけなのでしょうか?いずれにして岩と砂利の道を登って降りるだけの登山です。ご来光が見られなかったので特に感じます。

だんだん晴れて来て気持ちがよいのですが、時間との戦いも待っています。各山小屋で休憩をしていたら10時に間に合わないほど時間が経っていました。

バタバタと降りながら、結局五合目に到着したのが10時15分。「お疲れさま」と登山入り口のおじさんに声をかけられてホッとしました。

Fuji26

この日は富士山清掃のイベントがあり、300名ほどの方々が環境大臣と共に六合目まで登っていました。皆さんゴミ袋を持って。正直、マナーが良いのでゴミは全然落ちていません。環境大臣の広報活動に見えなくもない。テレビカメラを従えた放送局の人たちを取り巻きにした大臣と途中ですれ違いましたが、山登りをしているとはとても思えない軽装備でした。

でもおかげでミス富士山と遭遇。無理矢理割り込んで写真を撮らせてもらいました。ここでは営業力がいかんなく発揮されました。赤いシャツを着ているK君は若手営業のホープでして、私が目で合図をしたら、たくさんの人垣をかき分けてあっさりとミス富士山の隣に。私が女性営業マンの部下にカメラをあずけたら彼女がパッパと撮影。無言でこのチームワーク(笑)!

あとでガイドさん(男性)に見せたら悔しがっていました。

さて、せっかく10時半に間に合わせたのに帰りのバスが着たのは午後1時。なんと2時間半も待たされました。折しもお盆直前の土曜日で、高速道路が渋滞。

思い出すと昨日の11時頃、我々も多少の渋滞にはまりながら五合目に到着。レストハウスのレストランでは疲れ果てて居眠りをしている人たちがたくさんいました。そうなんです、今日は我々が疲れ果てて居眠りをするはめになったのです。本来10時に到着予定の本日のツアーの方々は大変だったでしょう。午後1時に到着をして、ランチをしてから登山を始めると九合目に着くのは午後8時ごろ。もう消灯の時間です。

しかも雨が降り始めました。雨の登山なんて考えたくもない。ご来光は見られなかったけど、雨には遭わずに全員無事下山したことでよしとしましょう。

最後に思った事は「なんの為に登ったのだろうか」という素朴な疑問です。富士登山で真っ先に思い浮かぶのはご来光の感動です。そのために一眼レフをかついで登ったのです。結局苦行のように登り、すし詰めの布団で寝て、暗くて頂上がなんだかわからずに下山。ろくに景色も楽しめず、頂上を極めた、という事実だけ。10時に下山したものの東京に到着したのは午後7時半。バスに乗っている時間と登頂をしている時間がほとんど同じなんて皮肉です。

また来年登りたいか、と聞かれて即答できず。正直Yes and Noです。Yesはご来光を絶対見てやる、という気持ち。Noは山小屋での就寝。

最後に体の疲れについて。昨年も登頂して今年も企画した我がチームマネージャーのOさんが「谷口さんはフルマラソンしてるから楽勝ですよ」と言って誘ってくれたのです。彼も今年東京マラソンを走っています。

正直登山自体は全然つらくなかった。フルマラソンの30キロ地点の苦しさを思い出すとその10分の1ぐらいの大変さです。3月の京都マラソン以降、ろくにトレーニングもしていないのに、です。呼吸さえしっかりしていれば体力的には大丈夫。

そう考えるとまた登るんだろうな、とナチュラルに思った次第です。

ちなみに翌日、太ももとふくらはぎの筋肉痛が強烈にきました。

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