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2012年8月12日 (日)

富士山登頂成功(登山編)

会社のチームでの富士登山。今年で2回目ですが、昨年参加をしなかったために私は初の富士登山挑戦です。

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新宿に午前7時に集合して一路五合目へ。今年は富士宮口からの登頂となります。いくつかの登頂口がありますが、富士宮口は五合目が一番高く、急な坂で時間的には早い、と言われています。
富士宮口の五合目は他の五合目と比べて設備はあまり大きくありません。着替える場所もゴミ箱もなし。レストランとトイレだけなんです。一般登山の方は荷物を預けることもできません。ロッカーがないのです。幸い我々はツアーで食堂の横で500円で預かってもらえました。またツアーによっては宿泊者と同様に更衣室を使わせてもらえます(ただし下山後は使えない)。

Fuji02

天気も良く、上まで見張らせます。こうやって見ると簡単そうに見えるのです。あそこまで登るだけじゃないか、と。実際五合目で2400メートルあるので、あと1776メートルなわけですよね。

登り始めてほぼ30分。なんてことなく6合目に到着。なんだ、この繰り返しでいいんだ、と甘い考えを抱きました。実際坂も厳しくなく、ストックを使う事もありませんでした。
しかしガイドさんから「これから坂が急になるので必ず手袋をしてストックを使ってください」とのこと。

Fuji03

相変わらず天気も良く、砂利まじりの坂を淡々と登って行きます。8名のチームは皆元気で、歌を歌ったり、仕事の仲間を茶化したり、しり取りをしたりと余裕でした。

富士宮口には七合目が二つあります。新七合目と元祖七合目。なんか地方名産の戦いみたいなことを想像しますが、理由はこのようになっているそうです。

「富士宮口は正式には村山口と言います。
現在、村山の郷から村山古道を歩いてくると六合目に出ますが、
本来ここは村山口四合目です。

もともと富士山スカイラインが開通した時の終点は三合五勺でした。
しかし、先に開通していた富士スバルラインの終点に合わせて、
富士山スカイラインの終点も五合目に改めた結果当然ながら矛盾が生じました。
五合目より四合目の雲海荘さんの方が上では格好がつかないわけです。

そういうわけで四合目を名乗っていた雲海荘さんが六合目になり、
六合目にあった御来光山荘が新七合目に、
七合目だった山口山荘さんが元祖七合目となりました。」
Yahoo知恵袋から

六合目の次の新七合目に着くまで約1時間。そこから「よし!」と気合いを入れて更に1時間登ると元祖七合目。なんか少しがっかりしますよね。

Fuji04

富士宮口は勾配が急なため早く登るとそのぶん早く酸素が薄くなり高山病になるリスクが高まります。私は脚力には自信があるのですが、高山病はいかんともしがたい。しかしガイドさんが心得たもので、ゆっくりゆっくり、休み休み登ってくれます。「一般の方はお先にどうぞ、ゆっくり登っていますので!」と声をかけて。

Fuji05

とはいえ、3010メートルにもなると当然こうなります。パンパンに膨らんでいます。
新七合目からは急な岩場が増えてきます。ガイドさんが「とにかく大回りでもいいので小さく登れる場所を探してください」とゆっくりゆっくり登ります。

Fuji06

元祖七合目あたりからもう雲の上。登っている時には正直全く余裕がないのですが、ガイドさんが何度か休憩時間を3分ほど取ってくれます。そこで景色を楽しみます。

余裕がない理由は、比較的空いていると言われる富士宮口登山ですが、それでも人がドンドンと続いて来ています。立ち止まるとそこから渋滞をするので、ゆっくり登りながらもほとんど立ち止まれないという状況なのです。

空気が薄くなって来ている実感が出始めます。それは心臓の鼓動が普段よりも早くなっていることからわかります。私はマラソントレーニングと加圧トレーニングで呼吸法を少し習っているので、なるべくこまめに大きく吸い込むようにしていました。特に加圧呼吸法が役立ちます。下半身の加圧をしている時には血液の1/3は流れませんから心臓の鼓動が大きくなります。そこで鼻で大きく吸って口から大きく吐く、という呼吸法となります。心臓の鼓動が大きいので、同じ呼吸法が役立ちました。

Fuji07

八合目についた時にはもう風が強くて寒くなっています。体感気温は10度ぐらいでしょうか。時間は午後4時半ごろ。宿舎は九合目です。あと1合登ります。多少鼓動が早いぐらいで疲れはそれほどありません。しかし八合目では顔面蒼白で座り込んでいる人が何人もいました。高山病です。ひどい頭痛と吐き気がするようです。

20120812_120040

今回登山チームの弊社のリーダーが登山前日に「ムンクの叫びみたいな人がいっぱいいますよ。あぁならないように気をつけましょう」と言っていましたが言い得て妙。実際高山病にかかっている人には申し訳ありませんが、頭を抱えてうずくまっています。この時点でも私たちのチームは誰も高山病にはかかっていません。

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八合目を出発してほどなくすると万年雪が見えてきます。このあたりは急勾配の岩が続きます一歩一歩足下を確認しならが、ストックをうまく使って登ります。呼吸も深くゆっくり。

最近の(と言っても過去は知りませんが)富士山はレジャー化しているのか子供さんが多いです。この時も小学生がたくさん家族連れで来ていましたが、さすがにこの岩場は大変のようで、登ったのは良いけど泣きながら下る子供が何人かいました。急勾配なのでどうしたら良いかわからず、たまらず泣き出してしまう。しかし親も細かい手助けはせずに言葉をかけるだけ。立派です。

Fuji09

そして太陽が山肌に沈み始めます。ちょうど逆光で奇麗でした。

途中休憩で地面にやたらと1円玉が落ちている場所がありました。何だろう、とふと見上げると.......

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こんな高地に木が。まさか自然に生えているわけでもなさそうだし。左右に二本あるので、元々は鳥居だったと思われます。風雨に長年さらされて壊れて裂け目が出来て、そこに誰かが小銭を差して無事を祈ったのでしょう。手の届く範囲に差せるスペースは見つかりませんでした。

そして到着しました、宿舎の萬年雪荘がある九号目。

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時刻は午後6時30分。外気は7度です。寒い。ツアーガイドさんが宿舎と部屋割りを決めている最中は外で待機だったのですが、あまりに寒い。レインウェアの下はフリースと長袖シャツだけです。

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夕食はカレー。軽い高山病なのでしょうか、食欲はあまりありませんでしたが、明日のためには完食が必須です。若者達は足りないらしく、おでんやらカップラーメンやら、モツの煮込みやらを追加していました。ビールもあります。我々は飲まなかったけど、結構居酒屋状態の人たちもいました。たぶん頂上に登らず、こちらでご来光を見る方々なのでしょう。余裕でした。

さて、部屋割りが決まり案内されてびっくり。なんと3畳間に6名が寝るという狭さ。布団は2枚です。つまりひとつの布団に3人が寿司詰め。これが普通らしいのですが。

Fuji12

消灯は午後8時です。食事が出たのが午後7時ですから、そこからご飯を終わらせ、トイレに行き、汗だくのシャツを着替えたらもう寝なくてはなりません。起床は午前1時45分。出発が午前2時15分です。

あっという間に電気が消され、寝返りも打てない状態のまま寝に入ります。方々でいびきが聞こえ始め、隣からも(くっついているんですよ)いびきが。私は予想していたので、ソニーのノイズキャンセラー付きのイヤホンでバッハの「マタイ受難曲」をずっと聞いていました。でもいびきはノイズではないのか、消してくれませんでしたが。

(登頂以降はは次に書きます)

 

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