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2010年3月 2日 (火)

ほろ苦デビュー「東京マラソン2010」その1

2010年東京マラソン。私の初マラソンはほろ苦いデビューとなりました。目標タイムは4時間30分。グロスのゴールは6時間2分。その差は1時間32分です。ゴールした瞬間に感じるはずの感動と達成感が全くない、自分への自責の念が迫ってくる、そんな初マラソンでした。

2日経って少し冷静に振り返ることが出来るようになりました。いったい何があったのか、ちょっと長くなりますが紹介します。

以下「グロス」はインターネットで発表されている公式タイムで、私のラップは時計を使った5キロ(一部10キロ)のネットタイムです。

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2月28日(日)は生憎の雨。5時30分に起床して雨音に驚かされた。幸運な事に、会社のブランチが新宿の三井ビルにある。今回会社関係で8名ものランナーが参加をする、ということで、7:30にオフィスに集合。そこでゆったりと準備が出来た。私は途中コンビニに寄って500円の雨合羽を購入。おかげで傘を差さずにスタート会場まで行くことが出来た。傘は邪魔だし、荷物として預けることが出来ないし、スタート地点では捨てる場所がない。後で聞いたらスタートまで持ってきて、道路に捨てた人が多かったとのこと。傘がもったいないし、第一危険だ。

スタートまでおよそ30分。雨の中、小さく足踏みして待つ。会社の同僚と一緒なら良かったのだけど、スタートブロックが違うこと、それに預ける荷物のトラックが違うため、結局バラバラになって一人スタート地点で時間を過ごすことに。私は申し込み当時はとにかく完走と考えていて5時間で申請。Hブロックはスタート地点から遠く、しかも都庁前から角を曲がった先にあり、スタートの轟音は聞こえたものの、全く現実味がなかった。

Run012

写真を見るとスタート地点まで9分以上かかったことになる。ここまで歩き、あるいは小走りでたどり着いた。スタート地点を過ぎるとすこし広がって走りやすくなり、自分のペース(およそキロ7分)で走ることが出来た。

全体の考え方として前半は7分/キロ、後半は6分30秒、スパートで5分台、を考えていた。後でこれは全くの無謀な計画だと知る。

雨、しかも寒く雨合羽を着ている状態。おそらく私のランニングフォームは、この2ヶ月間トレーナーと作ったものとは違っていたのだと思う...

まずは新宿のガード下をくぐると新宿の繁華街の靖国通りを駆け抜ける。ここは車も多く、普段渡るにもいらいらする場所だが、ランナーとして道路を占有して駆け抜けるのは快感だった。ここでまず東京マラソン、を実感する。

まずは最初の30分。記録なし。5キロのマークが見つからず時計を押せなかったのだ。(44分53秒 括弧内はグロスでインターネットで調べられます)。先の9分を引くとたぶん35分程度だろう。

5キロ地点で給水をして、飯田橋で応援の友人を探すものの出会えず。雨で寒いが雨合羽のせいか、体はそれほどきつくない。むしろホカホカしている状態。悪くない。流されるようにそのまま走り続ける。神田橋から皇居に向かい、雨が気になる。少しみぞれ交じりの状態だった。雨合羽の帽子に雨が当たるバタバタ、という音もする。

今回はiPodを二つ持って走った。ひとつはゆったりとした歌やギター。スピードを意識せず、30キロまではマイペースで走りたかった。PCに入っているポピュラーな曲を8時間分も詰め込んで、それをシャッフルで再生していた。

ようやく日比谷が見えてきて、10キロの部とコースが分かれる。日比谷公園を目の前に左折をし、また公園の角を右折。日比谷通りに入る。

この通りは折り返し点が品川にあり、折り返したランナーが反対車線を走っている。ちょうどトップ選手の数名が日比谷通りから数寄屋橋に曲がるところに行き当たった。凄い速度で走っている。一流ランナーの走りを生で見たのは初めてで、あっという間の出来事だった。

そしてすぐに10キロを踏んだ。1時間9分40秒。30分が(34分07秒)のグロスだから実際にはこれを引き算すると5キロネットが35分33秒。この10キロ1時間強で猛烈にトイレに行きたくなった。10キロを踏んだら給水してトイレに行こうと決めていた。我慢できなくもないけど節目の10キロだし、ここで行けばあとは我慢できると決めた。しかしこれがこの大会における最大の誤算だった...

日比谷公園の終わりに仮設トイレの看板を見つけた。迷わずそこを曲がってトイレに直行...おや、結構並んでいる。20~30メートルは並んでいたのだ。しかし決めたことは実行、と最後尾に並んだ。仮設トイレは10あり、すぐにでも入れそうな気がしたから。まずは用意したパワージェルを飲み、音楽を聞きながら小さくステップして待った。でも待てども待てども列は進まない。何人かはあきらめてコースに戻ったようだ。列を見てあきれたような顔をして戻っていく人も多かった。寒い。雪だ。暖まっていた体は急速に冷えていく。シャツはCW-Xの柔流を来ていた。これは背筋が伸びて良く、汗も吸収するが、この寒さで冷えると体をどんどん冷やしていくのだ。待っている間に体が震えてくる。やっと順番が来たが、すでに20分以上経過していた。

トイレを済ませたが、一度冷えた体は結局次の5キロを過ぎても回復しなかった。

問題はこのロスで「歩き組」の人たちの中に紛れてしまったことだ。東京マラソンは7時間の余裕があるので、走らず早歩きでもゴール出来る。だから最初から歩く人たちも少なくない。特に10キロまで頑張って、あとは早歩き、という選択肢は多かったのだと思う。この遅れで、そんな人たちの中に入ってしまった。もしトイレに行かなければ、5時間より早い人たちのペースを守れたのだろう。

さて歩き組は密度が濃い。走り出したらこの人たちをサイドステップで抜いて行かなくてはならない。横に、縦に、斜めにすり抜けながらペースを上げていく。結局この流れは次の5キロまで続いたのだ。

田町のNEC本社ビルの前にいるはずの同僚の応援を探す。しかしこのロスは想定していなかったので、彼も待てど暮らせど来ない私を待ちきれなかったのか、会えなかった。

15キロ地点に来た。5キロを33分43秒。(53分26秒)のグロスなのでトイレタイムは20分だったことになる。30分のラップを取りたかったので、トイレ待ちではラップを止めていたのだ。

そして国道1号線に合流。ひたすら品川を目指す。道路は水はけが良くなっている。ここまでとは違い、さすが国道だ。道路の質が良い。まったく水たまりがないのだ。ここまでは前を向いて走ると時々水たまりにはまった。そのたびに靴がずぶ濡れになり、足が冷えた。ちょっとたまらなかった。

やっと品川の折り返しをしたところですでにスタートから2時間以上が経過していた。すでにトップ選手がゴールをしている時間だ。そう考えると「俺はまだこんな15キロ過ぎで何をやっているんだ」と怒りを覚えた。

(続く)

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