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2009年10月20日 (火)

バンベルク交響楽団

10月19日(月)サントリーホールにて行われたバンベルク交響楽団に行ってきました。

つい先日はNYP(ニューヨークフィル)が同じ場所であったのですが、ほぼ満席であったのに対して、こちらは1階にも空席が目立ちました。私が座ったのは右側の4列目でしが、そのブロックだけなぜかほとんど人が座っていない状態。スポンサーがついている、いない、というのと、ブランドの違いでしょうか。しかし2.5万円払って2階席の端に座ったのに対して、1.6万円で4列目でこの内容。正直大満足で、更に言わせてもらうと「来ないと損だね」という感じです。

今回の来日はブラームスのチクルス。私の選択はヴァイオリン協奏曲と交響曲2番。

まずはヴァイオリン協奏曲です。ヴァイオリンはクリスティアン・テツラフ。先日はNYPで同じ演目。対照的な二人でした。

そもそもブラームスのヴァイオリン協奏曲はなかなかヴァイオリンのパートが始まらない。テツラフはヴァイオリンを抱えたまま目をつぶって瞑想。そして弾き始めると一転凄い集中力と体の動き。軽やかにそして貴族的なツィンマーマンに対して、どう猛に挑むテツラフ。

圧巻は第3楽章。弓の毛が切れてしまった。よくあることだとは思うのですが、一番激しいパートで切れた毛がどこかにからんだのでしょう、弓がヴァイオリンの胴体に引っかかり「ガツン!」と音がして演奏が一瞬途切れた。これって4列目に座っていたから目の当たりに出来たのです。こういうアクシデントはライブならではだと思います。むしろその集中力のライブ感が私には興奮でした。たまたまですが、コンマスのヴァイオリンも同じあたりで毛が切れてフラフラしていた....過酷な曲なのですね。

アンコールはこれまたバッハ。ツィンマーマンもバッハだったけれど、彼はステップから一転して崇高なバッハを演奏して観客を魅了した。しかしテツラフはリラックスして、柔らかくバッハを弾いたのです。これも対照的でした。

オケの演奏は、私には様々な色の落ち葉が積もった大きな公園を思い抱かせました。そこに包まれた孤高のヴァイオリニスト。

さて、ブラームスの2番です。演奏が始まってすぐに私に迫ってきたのはドイツの深い森です。しかも何故か凄く懐かしい。帰ってきたよ、という郷愁を抱きました。ドイツでは6番目にランクされるこのオーケストラですが、ドイツで6番目というのはかなりレベルが高い、ということですね。シャープではないけど暖かい。

アソシエイト・コンサートマスターの砂原亜紀さんが素敵な笑顔で演奏されていました。これも前の方の席に座っている良さですね。演奏者の表情がよく分かる。砂原さんの素敵な表情を見ていると「このオーケストラはファミリー的な暖かいチームに違いない」と確信をしました。

またコンマスのPeter Rosenberg氏がいい!190センチはあろうかという体躯。しかし演奏中の様子を見ていると何事も真剣。一音一音に情熱を込めて、指揮者と一体になりながら何一つ手抜きはないぞ、という見事な演奏。この人は生真面な情熱家と見た。

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アンコールが終わってもすこし去りがたい気持ちになる、演奏でした。

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