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2009年6月 5日 (金)

初夏の風(はつなつのかぜ)

川上澄生の「初夏の風」。まだ現物を見たことがなかった。なにかの気まぐれで検索してみたのが5月25日ごろ。なんと、川上澄生美術館では常時展示されているわけではなく、4月から5月にかけての季節限定展示でした。

今見逃せば来年まで出会うことはない。自分は来年元気に絵画を鑑賞できる保証もないのです。(ある出来事がそう思わせるのです)

思い切って5月31日の日曜日の朝、車を飛ばして栃木県鹿沼市にある川上澄生美術館まで行くことにしました。

Paint009_2

(撮影禁止なので写真は絵はがきから、クリックして拡大)

この作品は川上澄生の恋する気持ちを詩と版画で表現した佳作。まさに5月の風を感じながら鑑賞するに最適な作品なのです。

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かぜとなりたや

はつなつの かぜとなりたや

かのひとの まへにはだかり

かのひとの うしろよりふく

はつなつの はつなつの

かぜになりたや

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特別室に展示されていました。同じ部屋にはその当時の下書きなども集められていて、「明るい空色で刷る」と言ったような書き込みがあったり。

スカイブルーで囲まれた風にさらされる女性。爽やかさと清廉さ。

その女性を取り巻く風になりたい。優しく包み込み、彼女を惑わし、そして守ってあげたい。

そんな無垢な作者の気持ちがよく伝わってきます。

美術館の人と少し話しをしました。本作品は3枚刷られたことが確認されているそうです。栃木県立美術館にもあり、見ることができるようです。しかしもう1枚はどこにあるのか分からないとのこと。

この作品にはローマ字バージョンがあります。

Paint010

(こちらも絵はがきから)

詩は英語ではなくローマ字ですが、冒頭分が

「われは かぜになりたや」となっており、「われは」が追加されています。展示の様子から想像するに、当初は「われは」があったのものが、日本語のものでは「われは」が削られたのではないかと、と私は感じました。

でも詩の完成度としては「われは」は必要ないですよね。

ローマ字バージョンは6月に展示されるそうです。もう一度楽しみが残されました。

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コメント

こんにちは、初めてブログに遊びにきました。川上澄生さんもこの作品も知りませんでしたが、素敵な素敵な作品ですね。来年の5月には見に行きたいと思います。

投稿: | 2009年6月10日 (水) 14:24

ありがとうございます。
栃木県立美術館では見ることができるみたいです。
ご確認の上ぜひ。

投稿: ブーレ | 2009年6月10日 (水) 14:33

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