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2009年1月19日 (月)

ビルエヴァンス名盤物語

Book050

中山 康樹 著

ビル・エヴァンスに関する著書は多い。没後38年たった今でもCDは売れ続けている。現代の複雑で多様で、様々にものに振り回されそうな時代。ビル・エヴァンスの音楽を聴いていると違う空間に誘われ落ち着きを取り戻す。

本書を読んで自分の保有するCDを確認したら、ずいぶん初期の時代の音楽に偏っていたことがわかった。

今でも一番売れているアルバム「ワルツ・フォー・デビー」。これはある雑誌によると日本でのジャズアルバムの売り上げトップだそうだ。そして今でも売り上げは伸びている。

そのアルバムが出された背景。若くして事故死したベースのスコット・ラファロの影響。そして最近3枚のCDとして録音当時のマスターテープをそのままリリースした「コンプリート・ライブ・アット・ビレッジバンガード」。1961年6月25日の「伝説の日曜日」。ラファロの死はそのわずか11日後。なぜ「ワルツ・フォー・デビー」が世に出たのか。その時代にジャズを聴いていた人には分かり切ったことなのかもしれないが、本書を読むとなおいっそう、これらのアルバムの意義がわかり、深い慈しみを伴う。

本書を読んで晩年のエヴァンス(と言っても51歳で他界)のアルバムを購入した。もちろん初期と比べ録音技術が勝っておりよりいっそう音に包み込まれる。

確かにアルバムひとつ一つに物語りがあり、歴史がある。そんな背景を読みながらまたビル・エヴァンスを聞いて静寂な時を過ごすのだ。

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