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2008年11月22日 (土)

フェルメール(東京都美術館)を見た

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8月から行われている「フェルメール展」。死ぬまでにフェルメールを全部見るぞ!と年始に誓った割にはこれまで行けていなかった。思いとしては「空いてから」というのと「忙しいので少ししてから」というのがあったのは事実。正直気持ち的に余裕もなかったし。

しかしやっと時間を取って行くことが可能になった。上野公園の桜は紅葉をしており、北風も吹いて寒々としてしまった。

荷物をロッカーに預け、たくさんの人と一緒に並んで入場をした。

「フェルメール展 光りの天才画家とデルフトの巨匠たち」と銘打っており、フェルメール作品7点を併せて39点のオランダ画家中心に展示されている。

他の画家の作品を見る余裕がなかったので、25点目から始まるフェルメールの展示場所まで一気に脇目もふらずに行ってしまった。ちなみに撮影は不可なので、他の美術書などから拝借しました。

1 マルタとマリアの家のキリスト

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スコットランド王立美術館所蔵。印象は「大きい」。素人目にはフェルメールの作品とはかなり異なって見える。繊細な光りの扱いと違い、かなり大胆な筆使いが見れます。

2 ディアナとニンフたち

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マウリッツハイス王立美術館蔵。20代の作品。右上の部分の空が暗いのですが、以前は青空が広がっており、これは実は後で他の人が書き足した、ということで修復して絵の具をはがし、このように暗いものとなりました。

3 小路

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アムステルダム国立美術館蔵。目が引きつけられる。なんと美しい色遣い。遠くからでも際だって目をひくのだ。特に煉瓦と右下の扉の朱。写真では分かりにくいけどとにかく鮮やか。煉瓦は一枚一枚描かれたものではなく、大きく描いた絵の具が乾く前に所々に違う色をしみこませながら描かれているそうだ。しかし遠目には細かく描かれているように映る不思議。

これも写真では見にくいが、フェルメールのサインは左下の白い壁、窓のしたに記されている。街が活き活きとしている。なかなかこの絵からは離れられない。

4 ワイングラスを持つ娘

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アントン・ウルリッヒ美術館蔵。まずスカートに目がいく。なんて繊細で美しいのだろう。朱色とオレンジと光りの部分には白。スカートのしわや折り目がなぜこんなにうまく描けるのか。そしてテーブルクロスの新鮮さ。ため息。

5 リュートを調弦する女

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メトロポリタン美術館。これはNYで鑑賞した。結構暗い絵だ。ただ窓の所だけ際だって明るい。そして首飾りと耳飾りの真珠がとても美しい。これも絵の具が乾く前に塗り重ねる技法で色に自然で綺麗な階調を与えたのだろうか。

しかし窓の外を見ながらリュートの調弦は実際には出来ない。リュート奏者は人生の半分を調弦に費やしている、と言われるほど大変な作業なのだ。とすれば彼女はリュートにはうわの空。何かもの思いにふけりながら、外に何かを期待しているのか...

6 手紙を書く婦人と召使い

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アイルランド国立美術館蔵。晩年の作品になると、あの白の布を描く天才的な美しさはなくなっている。この絵も、手紙を書く女の白い服は雑だ。ただカーテンはやはりフェルメール、という繊細さがある。不思議。

7 ヴァージナルの前に座る女

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個人蔵。絵は小さい。やはり晩年の作品で、ショールが雑になっている。が、スカートの白と陰影は繊細だ。むしろスカートの陰を強調するためにショールがこのように描かれているのか、と疑ってしまう。

日本で開催されているフェルーメル展としてこれだけ集めるのはなかなか大変だっただろう。それだけに注目も集まり、人もたくさん出ている。おかげで落ち着いて絵を鑑賞することは望めない。後から後から人が押し寄せてきて、絵の前で立ち止まっていると「邪魔」と無言の圧力が。

海外の美術館ではカメラはストロボを焚かなければOKのところが多い。しかしこうも混雑しているのでは、カメラ禁止で良かったとさえ思われる。もしカメラOKなら、確かに私も写真を撮るだろうけど、人が撮っている間待っていなくてはならない。

もっとじっくり鑑賞したいな。やはりそれぞれの所蔵の美術館に行くしかないのかな。

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