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2008年9月12日 (金)

ひらめきの導火線

Book033

茂木 健一郎 著

トヨタとノーベル賞。どっちが偉いでしょう?という質問。もちろんどちらも偉大だ。しかしその偉大さが違う。

著者はあくまでも日本人に適したイノベーションを力説する。チームワークで小さなひらめきの積み重ねを大きな価値に変えていくのが日本人の得意なスタイル。それはノーベル賞を受賞する、個人の業績ではないが、企業として捉えたときにとても大きな成果をもたらす。

またアインシュタインは芽が出る前は、実は特許局で特許の申請を処理していた。その際にありとあらゆるアイディアを目にしたとされている。つまり偉大な科学者も、この小さなアイディアを知る経験があったからそこ生まれたと言える。

独創性がない、と揶揄される日本人(というより日本人の思いこみだと私は思う)だが、じつは一人の天才よりも、我々が日々感じるひらめきを集めた方が遙かに価値がある。

脳の観点から見ると成功体験が次の成功を生み出す。成功体験は気持ちよいこと、つまりドーパミンが分泌される。これを繰り返し勇気、脳に「勇気の回路」を構築する。

安易な妥協をせず、結果が出るまでやり抜いていく。トヨタの例に漏れず「改善したことをまた改善して、さらに改善する」ことが我々が得意とすることだ。

そしてこれは終わりのない「オープンエンド」なのである。

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