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2008年2月21日 (木)

ロートレック:サントリー美術館

オフィスが六本木の東京ミッドタウンに移転して良かった点と残念な点とそれぞれあります。

まず残念なのは飲食面です。六本木は歓楽街、それも夜の歓楽街です。我々はランチ難民となり昼をさまよっています。まともなランチを提供するお店が少ないのです。一方、以前いた赤坂はその点最高でした。こちらも歓楽街ですが、昔は落ち着きのある料亭などが軒を連ねていた永田町のすぐ横。ランチは毎日違う店で食べても1年間楽しめるほどのバラエティーがありました。更に付け加えるなら、夜の六本木は猥雑。移転して9ヶ月が過ぎましたが、仕事が終わって街に出たのはたったの1回です。それも飯倉までの移動だけ。普通はそのまま地下鉄に乗ります。この猥雑さが好きな御仁もたくさんいるみたいですが、私はたくさんです。

さて良かった点の最大のものは美術館が近くにあること。特にサントリー美術館は夜遅くまで開いているし、なんと同じビルの中。しかし灯台もと暗し。まだ一度も行っていませんでした。舞浜に住んでいてディズニーランドに10年以上行ってない私ですから仕方ないか。

1月に入り、ミッドタウンの至る所にロートレック作品のポスターが貼られました。あまり関心がなかったのですが、古き良きパリを連想させてなかなか良い。最近はエリック・サティーやフランシス・プーランクといったフランス作曲家の音楽がなぜか心地よいと感じていますが、まさに彼らの時代に生きたロートレック。それも興味を惹きました。仕事が終わった夜に出かけてみたのです。

Tokyo015

ロートレックは貴族に生まれながら障害を持ち、それがコンプレックスを引き起こしたのか貴族の家庭から出て一生を画家で過ごします。ムーランルージュやキャバレー、娼館などに入り浸り、そこに出入りする人や女性を描いてポスターとしました。その作品が認められ、数々のイベントのポスターや本の装丁画などを手がけるようになりました。

ロートレックは美しい踊り子から頼まれ、彼女のポスターを描きますが、必ずしも美しく描いたわけではなかったようです。特徴を良く捉えて作品としましたが、それが採用されない事もしばしばあったようです。また自分が入れ込んだ踊り子の作品もたくさん作っていますが、その踊り子にまったく相手にされなかったこともあったようです。

しかし作品は当時のパリの風俗をよく表し、しかも色使いが印象的です。美術館はとても混んでいましたが、500円で説明が聞けるオーディオを貸してくれます。これを聞きながら一つひとつ作品を鑑賞していれば集中出来ます。

晩年はアルコールにおかされ、37歳で亡くなっています。

Tokyo016 結局私はこちらのポスター『ディヴァン・ジャポネ』の複製を購入しました。

ディヴァン・ジャポネとは「日本の長いす」という意味で、当時日本趣味が流行していた時代に作られた酒場です。この絵から当時の酒場では音楽やおそらく踊りが提供されていたことがわかります。カウンターから突き出ているのは楽器であり指揮者の腕。

これも古き良きパリですね。

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コメント

このDivan Japonaisのラベルが貼られたワインを飲んだことあります。仏Gaillacの安いワインでしたが、ほかにもロートレックの絵をラベルに使ったワインがあったような気がします。

投稿: uge | 2008年2月24日 (日) 02:48

ワインのラベル探しの旅、ってのも悪くないですね。

投稿: ブーレ | 2008年3月 3日 (月) 22:20

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