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2008年2月 7日 (木)

森美術館:UBSアートコレクション

先日、六本木ヒルズの森美術館に行ってきました。題して「アートは心のためにある」。UBS(グローバルなサービスを提供している金融機関)が保持している作品が展示されています。

UBSは世界中から現代アートにこだわって収集をしているのです。つまり印象派といった過去の作品を集めるのではなく、1950年以降の「モダン・アート」に限定して収集している。そのこだわりの展示会です。

こだわる理由は、現代においてビジネスを行ううえで、「時代のイノベーションの象徴」として顧客にアピールすることが狙い。

Tokyo014

正直言って、モダンアートをじっくり見るのは一昨年のMoMa(ニューヨークの近代美術館)以来でかつ2回目。分かりにくいと敬遠していました。

しかし今回で少し自分の持つ印象、というか先入観が変わったのです。UBSのコレクションを奇天烈なものは全くありません。たとえばアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインなどは誰が見てもわかりやすく、また強い印象を残します。おそらくほとんどの人は、そのポスターを見ると「あ?見たことある」と思うでしょう。

難しいと思われた作品も、解説本でその意図や思いを読むと「なるほど」と感じるものも多い。一見何の変哲もない写真も、すこし離れて見てみると、人間の営みの結果の風景(たとえば100均ショップ)にあるカラフルな色彩があたかも芸術の様に浮かび上がってくる。

絵画や写真ばかりではなく、ビデオやPCを使った作品の紹介など多彩に楽しめる形式になっています。

そしてなによりも、白い壁に置かれた作品が、全体として建物と調和して思わぬ静謐な落ち着きのある空間と時間を提供してくれています。

面倒くさい講釈は忘れて、時間を楽しみに出かけてみるのも良いかもしれません。

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