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2007年8月28日 (火)

柴田翔「贈る言葉」

内視鏡検査の前日です。移動の時間に小説でも読もうかと書店に行きました。麻酔でもうろうとしていてビジネス誌はちょっとつらいので。

いろいろ見て回っているうちに柴田翔の名前が目に飛び込んできた。学生時代に読んだ「されど我らが日々」が懐かしかった。置いてあったのは「贈る言葉」。改訂版が最近出たみたいなのです。夏に過ぎ去った時間を懐かしむのは何故かいいですよね。

結局移動の時間と待ち時間などで読み終わってしまいました。

Book01

まず感じたことは文体です。40年前の学生達が支持した柴田翔の文体は、今にして読むと文語に近い。最近の小説は本当に口語体だなぁ、としみじみ思う。文章の一つひとつが軽く読み飛ばすことは出来ず、しっかりと頭に刻みながら先を進める。小説の内容の好き嫌いはともかくとして、何でも便利になって人の触れあいが簡単になった今と違って、一つ一つの出会いを大切にして、いろんな事を議論した、そんな時代の背景が描かれています。

自分の学生時代はその時代とは違ったけれど、やはり携帯電話などない時代だったので異性に電話するのはすごくいろいろ考えてからだった。そしてそういったちょっとした何らかの触れあいであってもすごく刺激的で、楽しくもあり悲しくもあり、一つひとつが日々の生活を豊かにしてくれたと感じていた。

僕の場合、学生時代はギターと実験ばかりの生活だった。特に4年生は実験ばかりで、実験の機械はみんなで取り合い。夜中から明け方にかけての徹夜実験も当たり前だった。そんな時に研究室の仲間と一番近い奴の下宿に泊めてもらい、朝まで語り明かしたりした。そういう時期をとても懐かしく思い出す、そんな小説でした。

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コメント

柴田翔 贈る言葉で プログ検索中です。
ずいぶん前、贈る言葉 という本を 古本屋さん で 見かけて タイトルが 気になって 50円で 購入。贈る言葉 というと 私は 金八先生を 思い出します(関係ない話ですね。ジョ-ダン 冗談)
先ほど 柴田翔 ウェーブで 検索しました。東京大学名誉教授 すごいですね。
芥川賞作家 すごいです。
作家研究会(名前検討中 

投稿: 村石太レディ&世論 | 2012年9月30日 (日) 15:18

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