2026年2月 1日 (日)

2026年の目標

10年連続となりますが、新年の抱負を書くにあたって、ケリー・マクゴニガルの「スタンフォードの心理学講座 人生がうまくいくシンプルなルール」を参照して作ります。

 

本書には「新年の目標設定(Lesson12)」という項目があります。

KPIもいいんだけど、彼女は「成果よりもどう成長したいか」「何を達成するの前になぜそれをしたいのかを突き詰めて考えてみる」。その上で(多分長期的に)何を達成したいのか、そのためには今年の一歩は何をするか、を具体的に示しましょう、と書いています。

そして新年を前に5つの具体的な行動を示唆しています。

1)今年(つまり昨年)起きた一番好きな思い出や功績をリストする

2)人生で感謝していることリストを作る

3)新年(今年)のハイライトを5つ想像する

4)再来年(ほぼ1年後)の1月1日の未来の自分に手紙を書く

5)新年(今年)の目標に他人へのコミットメントを含める

ということでこれらを踏まえて抱負を考えて見ます。赤でハイライトした部分にフォーカスします。

昨年達成できなかったことについては今年も継続にしました。

 

3)新年のハイライトを5つ

  -サッカーチームが天皇杯でJリーグのチームと戦い勝利する

  -これまで自分が持っている全てを使ってギターの難曲を演奏

  -Over60/Over65の試合に出てアシストかゴールを決める

  -ゴルフで90を切る

  -とてつもない体験をする(それが何かは今はわからない)

 

5)新年の目標に他人へのコミットメントを含める

  -孫たちが成長するためにその「場」を準備してあげる

  -女性チーム「JUNO」の監督をして勝利(2025は0勝)

  -カノン(高齢のボーダーコリー)が余命を楽しめるようにサポートする

  -息子と能登旅行をしてお墓参りをする

  -家族でクラシックコンサートや歌舞伎を5回以上行く

  -自分のワインでワイン会を3回

 

仕事以外の目標(KPI)

  -本を100冊読む

  -映画を100本観る

  -サッカーの練習や試合で合計30ゴール、30アシスト

  -飲酒の回数を週に2回以下にする

  -ギターかウクレレの演奏を毎月YouTubeにアップし続ける

  -ゴルフで年間25ラウンド

  -ゴルフでバーディー5回

2025年後半では膀胱結石のため、ほとんど運動ができなくなりました。ゴルフを運動と言えば痛みに耐えながらラウンドをすることはできました。ただカートにできるだけ乗って、カート道路の反対に飛んだ時は拾ってきてもらう(ずるです)というラウンド。カッコ悪い。手術で復活したので、スポーツの目標が多くなりました。

今年からサッカーのシーズンが秋春制に移行するため、サッカーリーグの結果についての目標設定ができませんでした。天皇杯に絞ります。

ギターやウクレレはレベルアップをします。年齢に逆らう。弾けないと思われた曲にチャレンジし続けているこの6年間。今年はさらにレベルアップを狙います。自分の限界に挑戦だ!

そしてとてつもない体験とは?実はサッカーリーグのハイライトを書けなかったので4つになってしまった。孫たちと何か、と思ってもまだちょっと小さい子達。例えばギターを弾けるようになる、とか書きたいけどもう少し時間がかかる。困ったのでとてつもない体験。例えばスカイダイビングをする、とかバンジージャンプをするとか。だって自分はとんでもない高所恐怖症なんですよ。体験を模索します。

昨年書いた通り、なぜ健康に留意するのかと言えば自分の回答は一貫しています。「人類が火星に降り立つまで長生きする」です。

以下は昨年書いたこと。変更する必要はないので再掲します。

目標を考えるにあたり「何を達成するの前になぜそれをしたいのかを突き詰めて考えてみる」についてちゃんと考えていなかったことに気づきました。あえて今の自分の行動目的について書いておきます。2つあります。

1 若手の成長を促すお手伝いをする

  若手はまぁ青年と少年少女ですね。サッカー選手やギタリストもそうですが、近くに住んでいる子供たちや自分の孫たちも。自分が後押しすることで一流の大人になって欲しい。一流とはプロとかそういうことではなく、自分自身に誇りを持ってくれればそれがいいなと思う。自分にできることは限られているけど、少なくてもビジネスとスポーツ業界の知識と人脈はお役に立てるのではないかな。

2 火星に人類が降り立つのを見届ける

 さっきも書きましたが、宇宙が大好きな私にとって生きているうちにもしかしたら可能かなと希望を持っています。今のNASAなどの目標を見ると近く実現しそうですが、実際は難しいでしょう。30年ぐらい先になるのではないでしょうか(ちなみに人類が月に降り立った時の記憶は鮮明にあります)。それまで頭と身体がしっかりしていたい。だから運動もするし、ギターやウクレレで自分にとっての難曲にもチャレンジし続けます。

 

最後に改めて毎年継続するプリンシプルです。(手術3回の自分が感じたことです)

5つのプリンシプル

1) 食事に気を使う。(両親にいただいた身体を大事に)

2) 週に2回は運動をし、週に1回は休む。

3) 他人の目を見て話す。思いやりを伝える。

4) 家族を大切にする。

5) なるべくシンプルな生活をする。

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2026年1月31日 (土)

2025年に観た映画

2025年に観た映画は91作でした。
自己評価で4つ星以上についてご紹介します。ただし作品は古いものも含みますね。

マンジャーレ! 〜ノンナのレストランへようこそ〜

ノンナ、はイタリア語でおばあちゃん。
自分のおばあちゃんの味をレストランで提供したいと思いつき、スタッテン島でイタリア系のおばあちゃんたちをシェフにして開業。しかし客は来ない。
そして無理を承知で著名なレストラン評論家に料理を持ち込むが….ノンナのひとりは見たことあるぞ、と思ったらロッキーのエイドリアンではないか!自分はイタリア系アメリカ人の有名な人はロッキーとビリー・ジョエルしか知らないけど、成功した最後にビリー・ジョエルの音楽が。ここは泣ける。そして最後にこのストーリーは実話だと分かるのだけど。今では世界中のノンナを料理人として雇用しているのだそうです。


劇映画 孤独のグルメ

孤独のグルメにストーリーがつくのはなかなかいいね。しかしまさか海で遭難して韓国の島に流れ着くとは。幻のスープ美味そうでした。

パリタクシー

素敵な映画。働きすぎでいつもイラついていたタクシー運転手。
ひょんなことからある老女を乗せる。90歳を超えた老女は介護施設に入居するために乗ったのだ。そして彼女の要望に合わせて思い出のパリ市内を走り回ることに。彼女の話を聞きながら人生を追体験しているうちに、タクシー運転手は心がほぐれていく。老女の絶望的な人生に共感しながら。そして最後に、なるほどなという結末。パリの街並みと50年代ごろのアメリカジャズが綺麗に流れている。

オットーという男

トムハンクス好演。といってもいつも好演だけど。
眉間に皺を寄せて口うるさいオットー。妻に先立たれ、仕事も辞めて死のうとするがその度に邪魔者が。近所に引っ越してきたメキシコ人の家族がオットーの心をかき乱すが、天真爛漫なメキシコ人家族にだんだんと「いい人」になる。心温まるなぁ。見るからにいい人よりも、ちょっと厄介な感じだけど実はいい人、というのが目指す姿かな。トムハンクスの実の息子が若かりしオットー役。
関係ないけどエンドロールが見やすくてぜんぶじっくり見てしまった。

シービスケット

2003年の作品。NHKで録画していたのを鑑賞。馬への愛と人間愛が溢れた作品。
冒頭に「命ひとつ見捨てるもんじゃない」という言葉。これが最後までこの作品を貫いている。もちろん実話ではあるのだけど。怪我をした馬も、再起不能な怪我をした騎手も、あたたかく見守りながら復活を待つのだ。
Santa Anita Park(LAの競馬場)に行ってみたくなる。

国宝

全てが完璧。
小説を読んでから映画を見ると少しガッカリすることが多いが、この映画はむしろ新しい作品に出会ったぐらいの感動。シナリオの素晴らしさ、演出の素晴らしさ、映像の素晴らしさ、そして役者の表現力。これらが噛み合っての作品。もう一度小説を読もうかと思わせるぐらいだ。(ボリュームが多いので現実的ではないけど)歌舞伎の梨園の難しさを逆手に胸を打つ作品に仕上がっている。

春に散る

沢木耕太郎の小説はかなり前に読んだ。映画は和製ロッキーの様相。シンプルなロッキーより登場人物が丁寧に描かれて秀逸。横浜流星さんも窪田さんもかなり身体を作ったことはよくわかるが、なんといっても佐藤浩一(同い年)の作りもさすが。鶴太郎もいい味出してる。こういう作品は好きだなぁ。小説を映画にするとがっかりすることが多いけど、この作品は十二分に活かされている。

遠い空の向こうに

素晴らしい作品。1999年に制作された映画だがなんで見なかったのか。悔やまれる。
本題はロケットボーイズ。廃れゆく炭鉱の街で皆は炭鉱で働くのが当たり前という中、4人はロケット制作に没頭。炭鉱のリーダーである父との確執を乗り越えた全米で1位を取ってしまう。家族や炭鉱で働く仲間たちの助けを得ながらミニロケットを飛ばしてしまう。
直向きにやり遂げる姿が素敵だ。本当にあった話しだそうです。やるなぁ。

教皇選挙

見応えのある作品だった。
コンクラーベの裏側を垣間見るつもりで見たが、コンクラーベを使って現代の難しい課題に向き合った内容。聖職者とは言え、人間で欲もある。二転三転しながらも投票は続けられて、予想外の結果に。
そして最後にまた予想外の事実が明るみになる。ストーリーの中で様々な現代の課題が投げかけられているが、最後に鑑賞者にその課題を投げかけて終わる。重たいです。


2度目のはなればなれ

素敵な作品。
事実に基づいた話だろう。第二次世界大戦。ドーバー海峡を越えてドイツ軍と戦うためにフランスに上陸した主人公は70周年式典に出るために老人ホームを脱走。船で出会った元空軍の老人からは耐えられない程の悲しい話を聞く。弟がいた街に自分は爆弾を投下した。そこで亡くなったのだと。主人公のバーニーも自分の一言で戦友が目の前でなくなったことを悔い、2人で70年で初めて意を決して墓を訪れる。
いつのまにかメディアがかぎつけて英雄に仕立て上げられたバーニー。しかし静かに妻の待つ施設に帰る。そして2人で昔見た朝焼けを眺めるのだ。戦友の墓で意味がない、と呟く主人公。今、世界各国で戦争が起きている。そんな時代にこの映画を見るとやるせなさを感じる。

ビューティフル・レターズ 綴られた言葉


ハートフルな映画。
女子高生マギーを取り囲むすべての人たちが彼女の幸せのために存在すると思って感謝をする気持ちが芽生える。それをつたてえくれたおじいさんも、老人ホームのおばあさんも、小児がんの隣の子も、母も、別れた父も、彼氏を奪った親友も。全てに感謝の気持ちを持ち、自分には何ができるのかを問いかける内容でした。

ブルックリンでオペラを

オペラの作曲家と精神科医?心理カウンセラーのアンハサウェイの夫婦。二つの禁断の愛が絡まり合って。ニューヨークを舞台にした映画は少し極端に振られているけど都会の映画はこのくらいがいい。海から見たニューヨークは綺麗だ。

幸せの列車に乗せられた少年

心に染みるイタリア映画。戦後のイタリアがなぜ北と南で貧富の差があったのか。
政治的な背景もよくわからないが、南のナポリから北の里子に出された子供たち。一旦帰るも実の母との確執から北に戻ってヴァイオリニストになった主人公。コンサート直前に実の母が亡くなった連絡があり。故郷に帰ると質入れされたヴァイオリンがベッドの下に。
全てを語らずとも心を打つ映画だった。

ウィ、シェフ!

素晴らしいの一言。
最初は堅物の女性料理人が何をするのか?と思いながら。しかし厳しい現実に直面する移民の若者たちに囲まれて、彼らのモチベーションを高めるリーダーになる。
フランスの料理人には普通に日本の料理が出てくるのが当たり前だと知った。料理対決の生放送を利用して彼らを売り込み、移民学校に調理教室を設立すらしてしまう。
したたかに、しかし若者のために料理人から指導者になる女性に感動する。

DOG DAYS 君といつまでも

韓国でも犬を飼うのはブームらしい。日本と同じ住宅事情か、小型犬が多いみたい。
犬を飼っている身としては2回泣けてしまった。
「犬は買わずに引き取る」に感銘。捨てられたり虐待されたワンコたちを救おう。同じ境遇の女の子が対比されてよりよく心に響く。韓国映画らしい笑いもしっかりあってバランスもいい。

天才ヴァイオリニストと消えた旋律

コンサート当日に消えた天才ヴァイオリニスト。
興行主の息子はあるコンクリートの審査員をしていたが、彼の癖を真似る若いヴァイオリニストに出会い、35年かけてポーランド、ニューヨークと探し歩く。そして出会えてその謎が解ける。
背景にはホロコーストにより亡くなった彼の家族、そして当時亡くなった人の名前を歌にして語り継いできたユダヤ人の人々の存在が。
そこには涙なしには見ることの出来ない絶望がある。
映画は美しく、とくにライディングが素敵。ポール・ヘニングセンのライトがあり、仄暗い映像を温かく照らしていた。

ファイター、北からの挑戦者

脱北して差別的な眼差しを受けながらボクサーとして成長する女性の物語。
結果的に映画の中では一度も勝てずに終わってしまうがそれがむしろ後を引く。
無理に馴染もうとせず、自分を脱北者として敢えて意識することで個性を出しながら生きていくんだろうな。

ロスト・キング 500年越しの運命

パラノイアしか生き残らない、とはインテル元CEOのアンドリューグローブ氏のことば。
主人公フィリッパにはそれを彷彿とさせた。
相手にされなくても、批判されても、病気のためにメンタルがやられるとすぐに不調になっても諦めない。
そしてついにリチャード3世の骨を見つける。
映画で表現されている以上のとんでもない困難があったはず。諦めない、確信があるなら。
しかもシェークスピアが描いたリチャード像を否定して王として復権させてしまったのだ。頭が下がる。

碁盤斬り

清廉潔白な武士が本懐を遂げる。
人生において2つの嫌疑をかけられ事実を知った柳田は立ち上がる。
彦根藩を追われて浪人のみながらも囲碁の力で信頼を得、そして本懐も遂げる。
2つ目の嫌疑は晴れることは想定済みながら約束通り首を切る行為に及ぶのだが。
笑わない草彅剛ハマり役。

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2025年の反省

毎年のことですが、母の他界もあり少し遅くなりました。

全体的には3割達成という感じかな。膀胱結石があったので10月から活動が控えめになったこともあり。

 

3)新年のハイライトを5つ

  -JFLで1節でも1位に登る、結果3位以内で表彰台に →◎

  →やったー3位です。

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  -サッカーチームが天皇杯でJリーグのチームと戦い勝利する → X 千葉県代表決定戦でPK戦の末順天堂大学に敗れる

  -ギターかウクレレの演奏会でノーミスで演奏する → △ ノーミスはできなかったけど、難易度の高い曲を弾き切った

  -Over60/Over65の試合に出てアシストかゴールを決める → X 結石のせいで試合には満足に出られず

  -eSports大会を浦安・市川で行い事業として立ち上げる→ △ 今年も夏に大会を行ったけど立ち上げには至らず

 

ということで1勝2敗2分ですね

 

5)新年の目標に他人へのコミットメントを含める

  -孫(女の子今年4歳になる)に「カズジイ」と呼んでもらう→ ○ 頼んだらはにかみながら呼んでくれる

  -女性チーム「JUNO」の監督をして勝利(2024は私なしで1勝)→ X まだ勝たせてあげられず

  -カノンフリスビーを再開(カノンの大怪我で控えていた;カノンは12歳になるので高齢だが)→ X カノン、足にトラブルがありフリスビーは封印しました 散歩をたくさんしてあげます

  -息子と能登旅行をしてお墓参りをする → X 話題にはなったけどできなかった

  -家族でクラシックコンサートや歌舞伎を5回以上行く(思い出したら2024は2回でした)→ △ 2回ぐらい

  -サッカーチームからJリーガーを2名出す →◎ J3に2名個人昇格

  -サッカーチームのパーパスを全世代に展開する →◎カードを作り展開しました 次は保護者

  -自分のワインでワイン会を3回 →△ 1回のみ

 

仕事以外の目標(KPI)

  -本を100冊読む→◎ 114冊

  -映画を100本観る→△ 91作品

  -ランの大会に出場して完走(最後に出たのが2020年のハーフマラソンだった)→ ◎ 10キロ 目標60分で達成

  -飲酒の回数を週に2回以下にする → ◎ よくやった!

  -ギターかウクレレの演奏を毎月YouTubeにアップし続ける →○ 11回でした

  -1回でいいのでゴルフで90を切る → X 全然ダメね

 

妻から「あなたは厄年だったね」と言われるしまつ。これは個人的なことだけど、最後が悪い。膀胱結石(後でわかったこと)で10月から痛くて歩くこともままならず、11月末に手術。そして年末に母の他界。

とは言いながらも二人の孫と楽しく過ごせたことは何事にも代え難い幸せだ。

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2026年1月13日 (火)

2025年に読んだ本

2025年に読んだ本は114冊でした。昨年の微減。

星5つは3冊 星4つは8冊。詳細はbooklogでご覧ください。

星5つのうち2冊、星4つのうち2冊はaudibleで聴きました。今年も星が多かったのはほとんど小説でした。

 

プロジェクト・ヘイル・メアリー アンディ・ウィアー 星5

素晴らしいSF。

太陽系崩壊の危機に原因究明に駆り出された教師(まさに小学校の先生)。しかし彼は科学のスペシャリストでもあった。宇宙船で目を覚ました彼は徐々に記憶が蘇り、科学の知識を駆使して問題の根元に迫る。

そしてその宇宙で出会ったのは紛れもない他の恒星からやってきた宇宙人。しかしその宇宙人の科学技術は現代の地球よりも劣っている部分が多い。生態系が全く違うためにお互いの宇宙船を行き来することもできないのだが、意思疎通の方法を生み出して共同で問題の解決に取り組む。

そして…。主人公は片道切符で送り出されたのだが果たして地球に生還できるのか。

宇宙人との友情も芽生え、彼の里である星で英雄扱いをされ、しかし悩む主人公の行き着く先は?

上下2巻一気読み必至です。自分は理系なのでこの科学に立脚した様々なソリューションが心地よく感じられるのだが。

なんだか高校での化学や物理、そして科学技術を学んだことが誇らしい気持ちにもなったのでした。

 

カフネ 阿部暁子 星5

さすが本屋大賞を受賞するだけあった読み応えがある。

家事代行サービス「カフネ」。ポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す」という意味だそうだが、これが単語になっていることが凄いとそもそもポルトガル語に感心。

そのカフネには亡くなった弟の本彼女(せつな)との関係で関わる主人公。社会的な意義を感じつつ、せつなとの関係作りが難しい。強い女を演じているせつなは実は辛くて厳しい現実を背負っていた。死後に弟の事実を知り、そしてせつなとの想像を超えた関係に慄く。家事代行を通して描かれる社会課題と合わせてこの関係が深くてページをめくる手が止まらなくなります。

 

あの夏のクライフ同盟 増山実 星5

素晴らしい!

著者の増山氏は私と同年代(私が1年後輩)で、その世代の中学生を描いている。そして私もサッカー小僧だった。さらに多分同じ号のサッカーマガジンを買っている。私はベッケンバウワーが好きだったが、ライバルのクライフを崇めるサッカー少年たち。ワールドカップ決勝(1974年)の決勝が放送されている地域まで、自転車で500マイルを旅をするが、様々な偶然と善意に助けられる。

作中にクライフの引用が。「サッカーは、きわめてシンプルだ。しかしシンプルにプレイすることが、一番難しい」

 

PRIZE―プライズ―   村山由佳 星4

村山由佳氏の作品は初めて読んだ。面白かった。

直木賞作家だからそこ書ける、直木賞の背景。

主人公は二人。ひたすら直木賞を獲得したい女性作家。

そして全てを賭けて彼女の直木賞を取らせるために尽くす編集者。

本屋視点の本屋大賞と作家が選ぶ直木賞の違いを登場人物が語る。これが納得感がある。

そして終盤にいよいよ直木賞の発表。伏線は中盤にあった。こんな終わらせ方をするんだ、という。

なんとも釈然としない結末。あとを引く。

 

ブレイクショットの軌跡 逢坂冬馬 星4

シナリオもプロットもすごい。

「ブレイクショット」には2つの意味があり、一つはそのままビリヤード。ストーリーの中に効果的に使われている。

そして「ブレイクショット」という名前の自動車。この車にまつわる物語だが、持ち主が変わりながらその持ち主の人生を描き、そして数奇な運命を伴いながら収斂するのだ。

驚きの展開。そして細かい部分まで丁寧に描かれている。

読み応えは十二分にある。

 

ようこそ、ヒュナム洞書店へ ファン・ボルム 星4

最初はちょっと入りきれていなかったが、途中から共感し始めた。

本を売ろうと努力をしているわけでもなく、バイトで18歳のバリスタ(実はプロではない)を雇用してさまざまな常連さんとの会話。そして本への深い慈しみを感じてくる。

韓国の言葉、例えば日本語なら「おばさん」とかそういった言葉が(ちゃんと解説付きではある)勉強になる。もちろん普段韓国ドラマを見ているからだけど。

小さいドラマの章立てのようにストーリーが繋がって行くが、そのいくつかに人生訓のような言葉がちらばめられている。例えば古代ローマの詩人ホラティウスの詩「carpe diem」(今に生きる)とか。そういった言葉が出るたびに本から離れて考える時間を持てる。

そして主人公の過去が少しずつ明らかになる。

本書が初の長編小説とのことだが素敵な内容だった。続編も楽しみにしたい。

 

完本 神坐す山の物語 浅田次郎 星4

完本、とあるのは様々な文庫や雑誌に掲載したものを集めたからですね。

不便な山の上にある知る人ぞ知る神社での奇怪な物語。叔母さんが少女の頃に体験したことを小さい子供達に伝える形。しかもそのうちの一人の子はちゃんと見えてしまう霊力がある。圧巻は狐が取り憑いた少女たちの狐落とし。

大騒ぎになりながら落とすこともあれば、寂しい結末を迎えることもある。

文章自体が浅田次郎の面目躍如。おどろおどろしい雰囲気を少し古めかしい日本語で記述するので引き込まれる。

 

夜更けより静かな場所 岩井圭也 星4

学生の女性とその叔父の古本屋「深海」に集まる人たちの読書会。

それぞれの章でそれぞれの人にまつわる書籍や音楽がテーマに選ばれて深夜に集まって読書会にて感想を述べるというシナリオ。

このテーマに選ばれる書籍や音楽はたぶん実在しない。その実在しない内容を、それぞれの解釈や感想から読者は推しはかる。これが面白い。

特のアルバイトの女性が元ヴァイオリニストで、選ばれたテーマが「深海」に在庫されているとある日本人作曲者の知らざるソロ。この表現も良く描かれている。

「誰もが選択と偶然の連続を生きている」と考えて主人公は自分の偶然おとずれた道に歩もうとして物語は終わる。

 

TOUCH/タッチ オラフ・オラフソン 星4

アイスランドの作家。ロンドンと東京を舞台に。

30年以上前にロンドンの日本食レストランで知り合ったミコを探しに日本に。

そして驚愕の事実に向き合うことに。

ストーリー自体はよくありそうなものではある。驚愕の事実もさもありなん、と感じた。

しかしその背景に広島被爆者であるオーナーのタカハシさんの娘のミコ(ただし胎児での被曝)とタカハシさんの苦悩があった。そして二人が下した結論に切なさを感じる。

二人は主人公がアイスランドに一時帰っている数日間にそれを実行し姿を消した。

主人公は30年以上経った今、日本に渡航してミコを探す旅に出る。

この小説が世界中で読まれていることを期待する。原爆で多くの人が亡くなったことは数字として知っているだろうが、生き残った被爆者の苦悩まではあまり知られていないだろう。この切なさは伝わって欲しい。

 

がんになってわかったお金と人生の本質 山崎元 星4

山崎元氏は、自分が30代の時に少し金融資産を作るろうか、と思った時に熱心にコラムを読んだ(本書にもあるが)経済評論家だ。

彼は2024年に亡くなったが、その直前に本書を上梓された。がんになって、自分の持ち時間が無くなって来て気がついたこと。前半は経済家らしく数字を使って損か得かをいつものように冷静に書かれている。

後半はもはやそういうことではなく人生の残り時間をどう過ごすか、自分が育てた息子が自分以上に立派になりそうで役割を果たした、とか少し感情的な部分が見え隠れする。思うにその時点ではもう執筆できず、編集者さんたちが彼の言葉を集めて文章化したのだろう。

過去どんなに立派であっても、今や未来を保証するものでもなく、今をしっかり生き抜くことの大事さを改めて思った。

 

ブレイクニュース 薬丸岳 星4

面白かった。

audibleで聞いたが朗読も工夫されていてとても良かった。youtubeに本当に「ブレイクニュース」があるのではないかと思わず検索してみたくなるほどリアリティーがある。

引きこもりや貧困の現状も描かれていて厚みがあった。そして最後に医療過誤。謎解きが最後にあり、読者もスッキリ読み終えることができる。

 

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2025年1月 2日 (木)

2025年の目標

9年連続となりますが、新年の抱負を書くにあたって、ケリー・マクゴニガルの「スタンフォードの心理学講座 人生がうまくいくシンプルなルール」を参照して作ります。

 

本書には「新年の目標設定(Lesson12)」という項目があります。

KPIもいいんだけど、彼女は「成果よりもどう成長したいか」「何を達成するの前になぜそれをしたいのかを突き詰めて考えてみる」。その上で(多分長期的に)何を達成したいのか、そのためには今年の一歩は何をするか、を具体的に示しましょう、と書いています。

そして新年を前に5つの具体的な行動を示唆しています。

1)今年(つまり昨年)起きた一番好きな思い出や功績をリストする

2)人生で感謝していることリストを作る

3)新年(今年)のハイライトを5つ想像する

4)再来年(ほぼ1年後)の1月1日の未来の自分に手紙を書く

5)新年(今年)の目標に他人へのコミットメントを含める

ということでこれらを踏まえて抱負を考えて見ます。赤でハイライトした部分にフォーカスします。

昨年達成できなかったことについては今年も継続にしました。

 

3)新年のハイライトを5つ

  -JFLで1節でも1位に登る、結果3位以内で表彰台に

  -サッカーチームが天皇杯でJリーグのチームと戦い勝利する

  -ギターかウクレレの演奏会でノーミスで演奏する

  -Over60/Over65の試合に出てアシストかゴールを決める

  -eSports大会を浦安・市川で行い事業として立ち上げる

 

5)新年の目標に他人へのコミットメントを含める

  -孫(女の子今年4歳になる)に「カズジイ」と呼んでもらう

  -女性チーム「JUNO」の監督をして勝利(2024は私なしで1勝)

  -カノンフリスビーを再開(カノンの大怪我で控えていた;カノンは12歳になるので高齢だが)

  -息子と能登旅行をしてお墓参りをする

  -家族でクラシックコンサートや歌舞伎を5回以上行く(思い出したら2024は2回でした)

  -サッカーチームからJリーガーを2名出す

  -サッカーチームのパーパスを全世代に展開する

  -自分のワインでワイン会を3回

 

仕事以外の目標(KPI)

  -本を100冊読む

  -映画を100本観る

  -ランの大会に出場して完走(最後に出たのが2020年のハーフマラソンだった)

  -飲酒の回数を週に2回以下にする

  -ギターかウクレレの演奏を毎月YouTubeにアップし続ける

  -1回でいいのでゴルフで90を切る

2024年でほぼ体調は復活(2023年暮れの前立腺癌摘出があり)しました。したがって運動も本格的に復活しようと思います。

飲酒も減らすことができたので、その両面で健康になろうと。目的は長生き。いつまで長生きしたいか?と聞かれますが、自分の回答は一貫しています。「人類が火星に降り立つまで」です。

とはいえ、買い貯めたワインがまだまだ100本近く。このブログを書き始めた「ワイン好きの出張記」(当初のテーマ)のおかげですが、自分では生涯に飲み切ることができない。だからワインが好きな方に提供し続けようと思います。(差し上げるわけではなく一緒のワインの時間を楽しむのですよ)

さてこの目標を考えるにあたり「何を達成するの前になぜそれをしたいのかを突き詰めて考えてみる」についてちゃんと考えていなかったことに気づきました。あえて今の自分の行動目的について書いておきます。2つあります。

1 若手の成長を促すお手伝いをする

  若手はまぁ青年と少年少女ですね。サッカー選手やギタリストもそうですが、近くに住んでいる子供たちや自分の孫たちも。自分が後押しすることで一流の大人になって欲しい。一流とはプロとかそういうことではなく、自分自身に誇りを持ってくれればそれがいいなと思う。自分にできることは限られているけど、少なくてもビジネスとスポーツ業界の知識と人脈はお役に立てるのではないかな。

2 火星に人類が降り立つのを見届ける

 さっきも書きましたが、宇宙が大好きな私にとって生きているうちにもしかしたら可能かなと希望を持っています。今のNASAなどの目標を見ると近く実現しそうですが、実際は難しいでしょう。30年ぐらい先になるのではないでしょうか(ちなみに人類が月に降り立った時の記憶は鮮明にあります)。それまで頭と身体がしっかりしていたい。だから運動もするし、ギターやウクレレで自分にとっての難曲にもチャレンジし続けます。

 

最後に改めて毎年継続するプリンシプルです。(手術2回の自分が感じたことです)

5つのプリンシプル

1) 食事に気を使う。(両親にいただいた身体を大事に)

2) 週に2回は運動をし、週に1回は休む。

3) 他人の目を見て話す。思いやりを伝える。

4) 家族を大切にする。

5) なるべくシンプルな生活をする。

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2024年12月31日 (火)

2024年に読んだ本

2024年に読んだ本は121冊でした。昨年の約50%増。

星4つは18冊。こちらも5冊増えた。詳細はbooklogでご覧ください。

最近はaudibleに比率がいつにも増していて運転中だけでなく電車の中でも聴いています。あくまでも印象ですが、読むより聴いた方が頭に残る気がする。理由はわかりません。読むのは速度が早すぎて記憶に残らず、聴く方がある一定の速度で聴いているからかもしれない。

一線の湖(砥上裕將)星4つ

前作「線は、僕を描く」では水墨の深さに魅了された。今回の作品はその後編にあたる。
さらに磨きをかけて水墨画を魅力的に描き出している。とにかく文字で水墨画を表現する力がすごい。しかし残念ながら頭に描くことが自分にはできない。そこまで水墨画を知らないからだ。とはいえ、圧倒的な表現力に魅了された。
271ページに伸び代のくだりがある。おそらく前作で彼は「伸びしろ」を伸ばし切ってしまった(それだけのことができた)が、今作では壁にぶち当たり自分がやりたいことが見えなくなったのだ。そこで「伸びしろそのものを伸ばす」ことに気づく。「心の内側に余白が必要なのだ」と書いている。自分を振り返ると、忙しくて余裕のない都会での生活では追われるように仕事をしているが、そんな時に伸び代を伸ばす試みや、余白を作る時間が大事に思える。また次作にも期待したい。

 

くもをさがす(西加奈子)星4つ

カナダでがん患者となった著者。日本とカナダの医療制度の大きな違いに戸惑いながらも力強く戦う姿に帯の通り「共感と絶賛の嵐」だ。
普通ならカナダでガンになり、環境や自分の心境を描くだけなのだろうが、そこはさすがにベストセラー作家だけのことはある。圧倒的な文章力で読者に迫ってくる。
自分もガンになった。だから彼女の書く言葉の一つ一つがストレートに胸に響いてくる。
死者が生者に残すことや、女性の特徴のある臓器を失っても自分のジェンダーを決めるのは自分であるとか(自分は逆だが)ガンと戦いながらもどこか冷静に文章を綴っている。
そしてコロナ後に日本に戻った時の対比もとってもわかりやすい。「日本人は情がありカナダ人には愛がある」がさまざまな違いは日本の狭さにある、という分析は言い得ている。
そして最後の一文は筆者の心の思いとして壮絶に心に刺さった。(これはぜひ読んで欲しいので転機しません)

 

覇王の轍(相場英雄)星4つ

主人公の樫山順子は毅然とした清廉潔白な警察官。
北海道に赴任して直面した事件に真正面から向き合って解決をしていく姿が清々しい。
そしてJE(これはJRのことだろう)の課題、日本の鉄道政策の問題を作者も真正面から捉えてタブーに踏み込んだ小説と言えると思う。
「規定」を官僚隠語で「キサダ」と発音することから事件性を嗅ぎつけた樫山。実際にキサダという隠語が使われているのだろうが、同じ官僚として被害者に共感しつつも、国の政策を優先して労働者を蔑ろにする官僚に挑む姿に共感できる。
結果的に長いものに巻かれてしまうという結論には読者として後を引いてしまうが、それも著者の狙いなのだろう。
樫山順子にはまだまだ活躍してもらいたい。

白い夏の墓標(帚木蓬生)星4つ

これはなんだ?というのが読み始めて正直な感想。
昭和58年(1983年)作の医療をテーマにした小説。道にウィルスをテーマにヨーロッパで謎に向かって突き進む主人公。ウィルスという最近人類が苦しんだテーマに真正面から向き合った作品だ。ウィルスのメカニズムについて解説もされていて記憶に新しいことが40年前に描かれているのだ。
そしてフランスからピレネー山脈での出来事が深く面白い。
とても40年前の作品と思えない斬新さを楽しめた。

楽園の犬(岩井圭也)星4つ

楽園=サイパン、犬=スパイ
太平洋戦争下のしかもサイパンだけを舞台にした、さらに海軍のスパイという設定でここまで読ませるのはすごいことだ。海軍だけでなく、陸軍の海軍へのスパイであるとか、米軍の犬(スパイ)であるとか、入り組んだストーリーに加えて太平洋戦争におけるしっかりとした調査も伺える。
そしてエピソードも考えられている。主人公の息子は成人となり、父親の末路を聞かされることになる。戦時下に南国の島に捨て置かれた元スパイの悲哀を感じた。事実に基づいていてもそうでなくても、これがあったと思わせる筆致だった。

しろがねの葉(千早茜)星4つ

銀山では男は鉱物を吸い込みながら仕事をするので短命になり、女は3回嫁に行くという。
主人公は女性。子供の頃に村を一人で逃げ出して鉱山に行き着いた。夜目の効く特殊性で生き延びて大人になるが、やはり男たちは身体を壊してしまう。そして子供の頃は男勝りで働いていたが、時がたって女の身体となり、男たちと嫌が上にも対峙することとなる。そして幾度か主人も変わり多くの子をなすが、その息子たちも早死にしてしまう。
銀山の間歩(マブ:坑道)や山の描き方が詳細でその香りまで連れてくる。
銀山という隔離された生活の場で変わり映えのない生活をしながら娯楽もなく、絶望を感じる余裕もなく日々を暮らしていく、戦国末期。現代の礎となるそんな時代があったことを感じる小説だった。直木賞に値する内容です。

この夏の星を見る(辻村深月)星4つ

巻末を読むと茨城県の高校で実際に天体望遠鏡を作って観測をしている生徒たちがいて、それを題材にしているような感じを受ける。
五島と茨城と東京の中学生、高校生たちが生き生きと描き出されている。こういうのいいなぁ。高校時代に戻りたいなぁ、と思える作品。この生徒たちのように自分は高校時代に何かをしたのか?と真剣に思い返してみる。そうするとなんとなくやり残したような気がしてくる。逆に「今でも出来るのでは?やっちゃえ」ぐらいな気持ちにもなる。
自分が「宇宙好き少年」だったので気持ちがよくわかる。改めて夜の宇を眺めてみたくなる。爽やかな読後感に包まれる。

悪逆(黒川博行)星4つ

黒川氏の小説の面白さはズバリ「大阪弁」。自分は小学5年性まで関西だったのでスルッと入るし、本書を読んでいると自分の頭での呟きが関西弁になってしまう。
これまでは面白さはそれだけだった(失礼)感じだったが、本書は当初から犯人を主人公の一人にすることで追う側と追われる側が同期してそれぞれに感情移入しながら読むことができた。どうやって犯人を追い詰めるか?これが残り数ページまで全然分からないのだが、多少「まぁそれね」という感じがないわけではない。
しかし大阪弁で(漫才のように)ツッコミ合う二人の刑事。一方の犯人は理知的な標準語。この対比が面白かったのか、止まらなくなった。

俺たちの箱根駅伝(池井戸潤)星4つ

箱根駅伝を扱った小説はいくつかある。それも関東学生連合チームを扱った堂場さんの「チーム」もその一つ。
記録が公式に認められないのになぜ選手たちは走るのか。その10名の心のうちをしっかりと描き切った。さらににわか監督(実は本気)の社会人としての商社での経験への思い。
テレビ局の中での対立。と構図が多面的で面白い。というか池井戸さんが描いて面白くないはずがない。
新監督に反対していたOB連中の最後の反応が嬉し涙を誘う。改めて駅伝をながらで見るのではなく、真剣にテレビと向き合って応援したくなる。できれば沿道で応援もしたくなった。

木挽町のあだ討ち(永井紗耶子)星4つ

仇討ちを題材にし、江戸の暮らしぶりや情の厚い庶民をうまく描き出している。
菊之助の仇討ちを調べに来た縁者。彼が江戸の芝居小屋に滞在していた菊之助の背景を聞き回るが、その一人一人の仇討ちの状況を聞き出すだけでなく、彼らがなぜここに来るに至ったか、今の生活について滔々と語り出す。それぞれが仇討ちから脱線しているのだが、だからこそ菊之助を助けたいという情を持っているのだと感じる。
そして徐々に仇討ちに至った背景が語られ、仇討ちの対象は実は菊之助の信頼する人物で、とある故郷の不正事件に絡んで冤罪を被っていることが明かされる。そこで一計を案じたのが芝居小屋の面々。
お見事な終章。暑い夏に爽やかな江戸時代の人情を感じる良書でした!

タスキ彼方(額賀澪)星4つ

戦時下の箱根駅伝と令和の箱根駅伝が交錯する。
太平洋戦争真っ只中に陸上を愛した大学生たち。学徒出陣が始まり、それでも箱根を走りたい情熱。その思うがひしひしと伝わる。
一方の令和ではパリオリンピックを決めた現役の大学生アスリート。駅伝なんか、と歯牙にも掛けないのだが、コーチの祖父と箱根駅伝との関係が明らかになるにつれて気持ちが動く。
戦時下の駅伝、令和の駅伝ともになんとなく想像ができる擬名の大学が登場する。ご丁寧に最後に令和の箱根駅伝の記録が記載されているが、実在の大学ではない(名前は似ている)のであまり意味をなさない。
思い切って実在の大学名で書くことはできなかったのか?特に戦時中の部分についてはかなり詳細に調べられたと思うので、実在の大学と人物を使っても良かったのではないかと思う。令和に繋がるのは選手ではなかったわけだし。
一方で青学、駒沢と強い大学が偏っている現代では実在の大学名が使えない事情はわかる。特に今回の主役はピンクの「日東大学」。これは日大と想像できるのだけど実際太平洋戦争前から戦時中にかけてほぼ優勝常連チームだった。
中途半端に大学名が想像出来てしまうので、小説と割り切って思い切って実在の大学名で書いてしまっても良かったのではないかな、と自分は思った。
いずれにしても小説の内容は素晴らしく、戦時中に駅伝をなんとか継続したいという強い思い、戦後にGHQを説き伏せて復活させるという熱意。
出征のため、復路で走りたかった選手を往路で走らせ、そのまま戦地に向けて出発した選手が描かれている。戦時中に走った選手たちが戦争で命を落とした記載には涙が出る。箱根駅伝はそんな想いを背負いながら脈々と続いていると考えるともっと真剣に向き合ってあげたいと言う気持ちになる。

トヨトミの世襲(梶山三郎)星4つ

相変わらず切れ味鋭い。梶山三郎(著者)とは何者なんだろうか?経済に詳しく、ストーリーも生み出せる。覆面作家は過去にもあった。もしかすると二人か?岡島二人のように。
しかしこのリアルな内容はどうなのだろう?自分は頭の中で実際の企業、ト◯タ、とか日本◯産と読み変えながら読んでしまった。なんたって顔を思い浮かべることができるから。
EVシフトに世襲と独裁経営者の課題をうまく掛け合わせながら展開するシナリオに目が離せない。自分はモーターの会社の株を持っていて、これが全然反転しないのでイラついているが、それもこういう問題なのかなぁ、とリアルに感心してしまった。まさに経済小説の最高峰だと思える。

魂の歌が聞こえるか(真保裕一)星4つ

自分の全く知らない業界、ポピュラー音楽、特にアマチュアバンドをデビューさせる。
そもそもA&Rという仕事自体知らず、ネットで調べたほど。アマチュア発掘をして、それをデビューさせ成功させることは本当に大変なんだな。
真保氏もかなりの勉強をされたに違いない。
落ち目のミュージシャンと飛ぶ鳥を落とす勢いでデビューした若手バンドの対比がよく描かれている。すごく臨場感のある内容だった。

マネーモンスター(黒木亮)星4つ

相変わらず経済小説として完成度が高い。
3つの題材が繋がっている。
まさに今年、日本の液晶が韓国の有機ELに取って代わられたニュース。水素トラックについてもこれからの新しいエネルギーを題材にして市場を操る「詐欺師」。そして地銀の借り手を騙しても金儲けに走る経営者と支店長。
カラ売り屋はこれらの課題を市場より先に情報を掴んでカラ売りし、更にレポートを出して市場を煽る。
いずれもそう簡単には利益を出し切らないが、時間をかけて株を紙屑のように下げて莫大な利益を得る。
合間に美味しいレストランの描写、国技館での相撲力士を眺めたり、朝の山の挫折と成功を織り交ぜて。

書いてはいけない(森永卓郎)星4つ

あまりにリアル。
怖いもの知らずの森永さん。説得力がある。
日航ジャンボ墜落が半導体の日本弱体化まで繋がっているのかと。

世界の富裕層は旅に何を求めているか(山口由美)星4つ

日本ではなく「世界の」富裕層は?という疑問。
そこには想像を超える世界があった。特にアフリカのブッシュを切り開いた、まさに自然の中のホテル。朝夕にオープンエアの車で野生を堪能。世界の富裕層は「コンフォートゾーン(安全で快適)」の外側に踏み出している。「人生で一度の体験」「スリル」を求めて。
対して日本人の求めるラグジュアリーは温泉と豪華な食事。これも素敵ではあるが外国人にはあまり受けない。なぜならこの旅館のシステムは中長期の滞在に向かないし先の求める物には応えられない。日本人は冒険を好まないが世界の富裕層は冒険したい。
そもそも著者の経験ではラグジュアリーを開発したのはアジアにおけるアマンリゾートだそうだ。「排他」から「包摂」に変化をしている。排他は他との違いをだし囲い込んで特別感を出すが、包摂は自然や観光をそのまま包み込んで全てを受け入れで良さを出すこと。そしてそこにはSDGsに繋がる考えがあり、提供される食事に関しても地球環境を意識している。一例がフカヒレで、ヒレを切り取られたサメは泳げなくなり海で死んでしまうため、欧米の一流ホテルでは(日本でさえ)フカヒレ料理は提供しないそうだ。
これからは日本でも豪華一辺倒から、人生で一度の体験を提供するラグジュアリーな旅が出てくるに違いない。
一つだけ残念なのはあまりにアマンの歴史を細かく記述されていて冒頭から食傷気味になることかな。しかし読んでいて死ぬまでに一度でいいので、こんな体験をしたい、と思わせる内容だった。できれば大判で写真を入れた本を出して欲しいな。

ザイム心理教(森永卓郎)星4つ

消費税増税がなされたので日本経済は低迷。消費が落ち込んだから。しかし財務省は「税金を取ること」だけが目的で、政治家や官僚を洗脳。
言われてみれば日本経済だけが先進国に比べてデフレからの脱却だ遅れている。円安が続くし、物価が上がるのに消費は増えない。
官僚の待遇は企業のサラリーマンよりもかなり良い。給料面もあるが都心への住居など含めて。これらを一般家庭並みにすることでかなりの節約になるがそこには手をつけない。
事実の羅列なので読んでいてだんだんと腹が立ってくる。日本人はなんて従順なのか。どんどん増税されても反対派しなし。
まさに103万円の壁問題で自民党が大敗してしまうという現象が起きているが、ゆっくりと国民は反乱を始めているのか。しかしこれも洗脳された人たちによって税収が減るというメッセージが刷り込まれている。
国民よ、立ちあがろう!という森永さんのメッセージが読める。

ヴィクトリアン・ホテル(下村敦史)星4つ

実はaudibleで聴いた。
登場人物が多くてついて行けるかなと感じながら。しかし問題はなかった。短い中でしっかり登場人物を描いていて。
紙で読んだわけではないので読み返すことができないし、車の運転中に聴いていたので名前など頭から飛ばしてしまって?になることもあった。更に時代が飛んでいることに最後になるまで気づかなかったということで途中チンプンカンプンになったりしたが、最後のストーリーで氷解。
時を経て登場人物たちがまた触れ合うというこのストーリーにちょっと感動を覚えた。
これ、絶対に映画化ドラマにして欲しい!

 

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2024年の反省

1年前に作った目標。果たして....

 

3)新年のハイライトを5つ

  -JFLでの優勝 × →8位でした

  -サッカーチームが天皇杯でJリーグのチームと戦い勝利する × →ヴァンラーレ八戸に敗退

  -ウクレレでジェイクシマブクロのBlue Roses Fallingを人前で演奏する ◎ → しかも浦安音楽ホールで演奏できた!

  -シニアギターコンクールに出場し2次予選まで出る × → そもそも応募が初日で締め切られ応募できず

  -eSports大会を市内で行う ◯ → 中学生チーム3つを駅前で対戦

 

5)新年の目標に他人へのコミットメントを含める

  -孫と2人だけで公園デビュー ◎ → 昊来(そら)ちゃんと公園に行き、そしてスーパーにお買い物まで!

  -女性チーム「JUNO」が1勝する(少なくても5−6年無勝)◯ → 残念ながら行けなかったけど1勝はできた

  -カノンと旅行(犬が泊まれる宿を探して)× → 那須で満足

  -息子と能登旅行をしてお墓参りをする × → 時間を見つけたら行けたのに...

  -シニアチームのサッカーの試合に出て得点かアシストをする △ → 試合には出たもののバタバタして怪我までした

  -家族でクラシックコンサートや歌舞伎を5回以上行く× → 2回でした

  -集めたカリフォルニア中心のワインを振る舞うワイン会を3回行う ◎ → 3回やれたと思う 

 

仕事以外の目標(KPI)

  -本を100冊読む ◎ → 112冊

  -映画を100本観る × →67本

  -フィジカルトレーニング、ランニングを行い体脂肪率を18以下にする × 

   → あれま体重が増えている。あまり飲んでもいないので運動不足か。揚げ物食べすぎか。

  -飲酒の回数を週に2回以下にする ◯

   → 出来なかった週もあるけど平均すると2回ぐらいになっているはず

  -ギターかウクレレの演奏を毎月YouTubeにアップし続ける ◎

     →12回アップできました!最後にまとめてだったけど

  -最低2回ゴルフで90を切る ×

   → 90どころか100切りすら遠い1年でした

 

ここ数年で活動の多い、ある意味達成感もある1年だったと思います。

サッカーでは2年目降格という2年目のジンクスを破って残留。やったー!スポーツなので勝敗はあるからここには触れません。しかしスポンサー数も着実に増えているし広報活動も活発になっている。何より地域活動を3倍に増やしています。そしてパーパスの定義、市川市との包括協定の締結、2025年に向けてチーム名の変更(準備)など果敢に攻めました。

自分もOver60のチームに参加して柏市での練習試合に参加。試合で右足の親指を2回踏まれて爪が剥がれるアクシデント。本戦はトップチームの試合運営とこの怪我の関係で出られなかったけど、これが男同士のサッカーか、と厳しさを知りました。女性チームのJUNOでは毎週サッカーを楽しませてもらっています。本当に楽しいです。

昊来ちゃんとはより仲良しになり、ピアノを弾く(叩く)昊来ちゃんとウクレレやギターの合奏ができています。きらきら星かカエルの歌なのですが、ギター(ウクレレ)でメロディーを弾くと、昊来ちゃんがちゃんとリズムを合わせて鍵盤を叩きます。これ、すごくないですか?3歳の孫と合奏なんて。音楽を通じて心が通じているんですよ。

ギターは2回ステージに。演奏したのは3曲。ちなみに自分はチャレンジャーなので大体自分の初挑戦なのですが、結構難しい曲にチャレンジしてほぼ弾き切りました。かなり練習したぞ。

さらに浦安音楽ホール(本ホール!)でウクレレの演奏もやった。こちらも2曲弾き切った。一番大事なBlue Roses Falling(ジェイクシマブクロの曲)はちょっとミスはあったけどこちらも達成感半端ない。最初に楽譜を見て「こんな難しいの弾けるかよ」と思ったけど少しずつ奏法の課題を解決して。最後はyoutubeの漁ってどう弾いていいか皆目見当のつかない箇所を弾けるようになったのが開眼です。ウクレレは右手のバリエーションがギターより遥かに多いのでこれを会得するのが楽しい。

これらの演奏はyoutubeにアップされていますのでお時間あったら見てあげてください。

そして年末に二人目の孫の葵仁(あおと)君が誕生。まだ3週間というのに、男の子は足の筋肉がしっかりついていてスポーツで交流できそう。

ということで充実した1年でした。前立腺癌の後遺症もほぼなくなり、サッカーやゴルフが楽しめるのが何より。薬の副作用で例年よりも偏頭痛が多いのが困りますが、これも良い薬に出会って改善しています。激しい運動や飲み過ぎ、あとは気圧の低下の時ですが、薬の副作用に薬で対応するのはあまり良い気がしないですね。

ボーダーコリーのカノンは11歳に。前のボーダーのリンちゃんが10歳で天国に旅立ったことを考えると頑張っている。夏に秋田犬に襲われて九死に一生を得ました。その日は死んじゃうんじゃないかと思い思わず泣けてきたけど、宇都宮と浦安の動物病院の先生たちに助けていただいて今はもう普通に走っています。ボーダーは寿命が短いので1日1日をカノンと大切に過ごしています。

何かの本に60代は2度目の青春と書いてあった。本来なら..仕事を整理して自由な時間があり、子育ても終わっているのである程度自由になるお金を自分たちのためだけに使い、身体はまだ充分に動くので活動的でいられる。旅行やスポーツを楽しめる。そんな感じだったと思います。全くその通りだと思います。ギター演奏会の打ち上げで、70代の先輩たちに「あと5年(70まで)だな」と言われて、逆に5年はかなり活動的でいられるのだ、と開き直っています。

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2024年12月30日 (月)

2024年に見た映画

2023年に見た映画はDVDとネット配信含めて68作品でした。

4、5星の作品は次です。(2024年公開の映画というわけではありませんのであしからず)

ファーザー(2020年製作の映画)4.1

アンソニー・ホプキンスが「アンソニー」として登場している作品。アンソニーは記憶が曖昧ないわゆるボケ老人。娘やそのご主人との関係が曖昧な記憶であちこちにぶっ飛んでしまい訳がわからなくなる。
普通ドラマはこの家族の方にフォーカスを当てるが、この作品はボケた側のイメージを伝えている。
最初は見ていて理解できないでいたが、アンソニーの側として見ると納得できる。彼の中では筋が通っているのだ。
私の両親も95歳になり施設にお世話になっている。ちょっと似た光景もあるが、まだ記憶障害はないので安心ではあるが、親の側の理屈もちょっとは理解してあげようと思った。XXがない、警察を呼ぶ、なんて騒いでベッドの内側に隠してあった、なんて日常茶飯事なんです(笑)。いつか自分も、と思いながらそうなったことには気づかないんだろうな。将来迷惑かけます…


不思議の国の数学者(2022年製作の映画)4.0
数学がが苦手な男子高校生は進学高で苦戦している。そこに現れた警備員が実は北朝鮮の天才数学者だったという話。
自分が高校時代に理系で数学と戦い続けた昔を思い出しながら見ていた。数学は美しい、と数学者がオイラーの等式を見ながら呟く。
彼に教えられた高校生はみるみる数学の点数が伸びるが、数学教師の不正行為に巻き込まれ…
最後のどんでん返しが痛快です。
北朝鮮という国を素材に使えることで韓国映画の素材のオプションが広がっているのかもしれないが、下手に使うと台無しになる。この作品はうまく使えた作品だと思う。

スイマーズ:希望を託して(2022年製作の映画)41

世界には3000万人の難民がいてその半分は18歳未満。
シリアから溺れかけ、騙されてやっとドイツに着いた。そして出会った素晴らしい人間性を持った指導者。そしてオリンピックに難民団として出場。難民チームとして出場。難民チームはそれぞれが重たいものを背負っていることを知った。折しも今はまさにオリンピック真っ最中。
勝ち負けだけでなく、その背景にある選手それぞれが背負っているもの、想像以上の努力の成果にに注目したい。

ベスト・セラーズ/小説家との旅路(2021年製作の映画)4.2

飲んだくれで人の話を聞かないジジイ。見ていていい加減にしろと思う。どこかでこのジジイが前向きになってくれるのだろうなぁ、と期待を持って見ていると、果たしてそれは彼が残した後だった。編集者の女性は出版社を経営していたやはり編集者だった父を信じていたがそれは違っていた。未来に少し希望を持って終わるところが気に入った。

ビューティフル・ゲーム(2024年製作の映画)4.2

ホームレスのサッカーワールドカップ。ドキュメントタッチかと思ったらそれぞれの人間模様。薬物中毒、移民、アルコール依存などそれぞれの過去がありホームレスに。しかし一旦サッカーチームになるとチームワークが。バラバラのチームはいつしか支え合う仲間に。日本代表はサッカーはダメダメだけど最後の試合で少し涙を誘ってくれた。実話に着想を得た作品とのことだが、サッカーはプロだけのものではなく、プレイするすべての人に幸せや情熱を与えてくれるものだと改めて思う。

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)4.3

アメリカでの黒人への偏見は根強いものがあるのだな。
それを逆手にとって、さらに少しコメディタッチで描かれていて、それなのになかなか深い。外国人(アメリカ人でない)の自分にも充分楽しめた。
しかし本当のエンディングは一体何なんだろうと想像しても結論はないから後を引く。

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)4.1

イコライザー、ファイナルということなのでシリーズ最後なのか?もったいない。
アルタモンテという街、実は撮影はアマルフィーらしいのだけど、イタリアの美しい田舎の風景に魅力される。
痛手を負った主人公はここで体を癒し街の人達に魅力される。そしてこの街を乗っ取ろうとするマフィアと戦うことに。
しかし実際は戦うというより一方的にやっつけてしまうわけで。
CIAの若き女性にマフィアの裏金集めの仕組みをそれとなく伝えるのだけど、なぜこの女性なのか?は最後に明かされる。うーん、そうだったのかー。
相変わらず正義のために人を殺し続ける彼の正義はよくわからない。派手なカーアクションはないけど、アクション映画としては秀逸。

 

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)4.1
最近競馬に興味があり、なんとなく観た。
実話に基づく映画は感動するものが多い。この作品もその一つ。
映像が素晴らしい。レースの映像をうまく撮っているのだが、ウェールズの自然や街並みも美しい。
そして何より馬が美しい。
主人公(実在)が女性だか、馬に対する母性が見事に表現されている。馬主は単に打算でなっているのかと思っていたが全然違うのだ。ファミリーであり、勝つことよりも自分馬がレースに出て、一緒に感動することが大事だと思い知らされる。

 

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)4.3
自分は戦争を知らない子供だった。しかし父や母から戦争の記憶を何度も聞かされた。いつか両親の世代がいなくなると誰もあの時代を語れなくなる。
本作前半はそんなことを思いながら、記録映画と思って見ていた。
シベリアから帰国の途につき、ストーリーが終わったと思ったそのあと、残り30分に感動が待っていた。
シベリアで亡くなった主人公の家族のもとに、あることを伝えに仲間たちが次々にやってくる。その仲間一人一人の体験や出来事と二重写になりながら涙なしには見られなくなる。

 

 

 

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ブリオベッカのパーパス制作秘話

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2024年1月 4日 (木)

2024年の目標

8年連続となりますが、新年の抱負を書くにあたって、ケリー・マクゴニガルの「スタンフォードの心理学講座 人生がうまくいくシンプルなルール」を参照して作ります。

 

本書には「新年の目標設定(Lesson12)」という項目があります。

KPIもいいんだけど、彼女は「成果よりもどう成長したいか」「何を達成するの前になぜそれをしたいのかを突き詰めて考えてみる」。その上で(多分長期的に)何を達成したいのか、そのためには今年の一歩は何をするか、を具体的に示しましょう、と書いています。

そして新年を前に5つの具体的な行動を示唆しています。

1)今年(つまり昨年)起きた一番好きな思い出や功績をリストする

2)人生で感謝していることリストを作る

3)新年のハイライトを5つ想像する

4)再来年(ほぼ1年後)の1月1日の未来の自分に手紙を書く

5)新年の目標に他人へのコミットメントを含める

ということでこれらを踏まえて抱負を考えて見ます。赤でハイライトした部分にフォーカスします。

昨年は色々あって出来なかったことも多く、目標継続が多いですが...

 

3)新年のハイライトを5つ

  -JFLでの優勝

  -サッカーチームが天皇杯でJリーグのチームと戦い勝利する

  -ウクレレでジェイクシマブクロのBlue Roses Fallingを人前で演奏する

  -シニアギターコンクールに出場し2次予選まで出る

  -eSports大会を市内で行う

 

5)新年の目標に他人へのコミットメントを含める

  -孫と2人だけで公園デビュー

  -女性チーム「JUNO」が1勝する(少なくても5−6年無勝)

  -カノンと旅行(犬が泊まれる宿を探して)

  -息子と能登旅行をしてお墓参りをする

  -シニアチームのサッカーの試合に出て得点かアシストをする

  -家族でクラシックコンサートや歌舞伎を5回以上行く

  -集めたカリフォルニア中心のワインを振る舞うワイン会を3回行う

 

仕事以外の目標(KPI)

  -本を100冊読む

  -映画を100本観る

  -フィジカルトレーニング、ランニングを行い体脂肪率を18以下にする

  -飲酒の回数を週に2回以下にする

  -ギターかウクレレの演奏を毎月YouTubeにアップし続ける

  -最低2回ゴルフで90を切る

昨年はなんと言っても前立腺癌手術を経験。その前の3ヶ月はホルモン治療を行い、副作用で運動ができず、アルコールも飲めなくなりました。自分が充実して生活を送るために健康であること、そして仲間との交流が重要だと思っています。しかし残念ながら後半はそれがあまり出来なくなってしまいました。62歳から始めたフットサルもせっかく(エンジョイレベルではあるが)定期的に個人フットサルに参加していたのに半年は参加できず。だから身体を鍛え直し、年齢を重ねてもスポーツを楽しめるようにしていきたい。そして今と以前の仲間達とワイン片手に交流をしたい。もちろん後半全く行けなくなったゴルフも再開だ。

やれたことと言えば出歩く時間が減った分、ウクレレに向き合う時間が増えた。2つのウクレレを追加で購入することが出来たし、ジェイクシマブクロの作品をいくつか没頭して練習をすることも出来た。ギターに関してはかなり真摯に向き合ったが、手術の後は座ることが出来ずに比重がウクレレに移ってしまった。11月の発表会に備えて練習していたスペイン民謡(ギター)も出演できなかった。だから今年はギターにもっと向き合いたい。できればコンクールにチャレンジするぐらい。

 

今年も最後に改めて5年前、虫垂炎の手術(決意編)で書いたことですが昨年の前立腺がん手術を経て全く同じ気持ちでいます。

5つのプリンシプル

1) 食事に気を使う。(両親にいただいた身体を大事に)

2) 週に2回は運動をし、週に1回は休む。

3) 他人の目を見て話す。思いやりを伝える。

4) 家族を大切にする。

5) なるべくシンプルな生活をする。

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